“何でもない毎日が一番幸せ”っていうことを歌いたいんです
今回のEPに限った話ではなく、川崎の作品は私小説めいた要素が強い。ブレイクのきっかけとなった「魔法の絨毯」(2018年)もしかり、自身の実体験や日常の風景、特定の誰かに対する心情をそのまま曲に映し込むスタイルについても、今さらながら聞いてみた。例えば、そんな風に自身のプライベートをさらけ出すことに恐怖心はないのだろうか?
「うーん、ないかな。もちろん語らなくていいところは語ってないし(笑)。でも、こと僕の音楽に関しては本当に“僕の音楽で、目の前の人が幸せになったらいいな”という気持ちが全てなんです。“何でもない毎日が一番幸せ”っていうことを歌いたいんです。プライベートと音楽が分かれてないので、僕の音楽は日記みたいなもので。だからこそ私生活でも、胸を張れるように生活しなきゃいけないなとは思いますけどね。
また、子供が生まれて少しずつ物の考え方は変わってきましたし、人と出会うたび心の中に小さな変化も生まれる。そうやって、生きるにつれてマインドはどんどん変わっていくだろうから、それがきっと今後も日記のように、僕の作品に全部反映されていくんだと思います」
取材・文=上甲薫
収録曲●愛燦燦/悲しみの果て/元気を出して/366日/メロディー
かわさき・たかや=1995年、栃木県出身。アルバム『I believe in you』でシンガー・ソングライターとして音楽活動をスタート。2020年8月にTikTokで「魔法の絨毯」が人気となり各配信チャートで上位を占める。「Billboard Live」カバー企画ライブを10/6(木)は東京、10/9(日)は横浜、10/14(金)は大阪にて行う。
公式HP=
https://kawasaki-takaya.com/