小学生時代からのつながり、Folderのメンバーは「いつ会っても当時のまま」
──「ぼくらのよあけ」は小学生が主人公のジュブナイルファンタジーです。三浦さんは小学生時代にFolderの一員として活動されていましたが、当時どのような気持ちだったかは覚えていますか?
あまり何もわかっていなかったと思いますね。今と同じで歌とダンスが好きで、いろんなところで歌って踊れて楽しい、みたいな。自分が歌手として活動しているんだという自覚もそんなになかったと思うし、ただただ楽しく活動していたというイメージです。
──映画「ぼくらのよあけ」には「あの日、待っていた未来が、始まった」というキャッチコピーが付いています。当時の三浦さんが“待っていた未来”はどういったものでしたか?
どうだったんだろう。でも子どもの頃から「いつまでも歌って踊っていたいな」と思っていたので、そう考えると、今はその未来に来られているのかなと思います。
──当時の出来事の中で、特に印象深い思い出があれば教えてください。
当時、寮のようなところにメンバーみんなで住んでいたのですが、「抜け出してコンビニに行こう」という話になって、みんなで抜け出したことがあります。でも歩いているうちに道がわからなくなって、結局マネージャーさんに電話して怒られました(笑)。青春でしたね。
──まさに「ぼくらのよあけ」の悠真たちのようなエピソードですね。映画では悠真たちの友情も描かれますが、三浦さんにとって当時の仲間であるFolderのメンバーはどのような存在ですか?
特殊ですよね。家族でもなければ兄弟でもないし、普通の友達でもないけど、ずっとつながっていて。すごく不思議な関係です。今もそれぞれの分野で頑張っていて、(満島)ひかりの作品を見たりするとパワーをもらいますし。
──満島さん含めほかのメンバーの活動はご自身の刺激になったりも?
それはすごくあります。中でも、ひかりが持っているパワーは本当にすごくて、表現者として本当に尊敬しています。ひかりの活躍を見て、自分も面白いことしたいなと思うこともありますしね。頻繁に連絡を取り合うことはないですが、いつ会っても当時のままみたいな感覚になりますし、本当に不思議な関係です。