ハライチが語る、ラジオの重要性「昔の関係性のままでいられる」
――2人は幼稚園からの幼馴染ですが、友人から仕事上のパートナーになったことで関係性に変化はありましたか。
岩井：意識的には変わってないと思いますね。
澤部：根本は変わってないけど、付き合い方は変わった気がします。養成所に通い始めた頃なんかは、一緒に代官山にお買い物へ行ったりしてましたけど、そんなのはやっぱり、なくなりましたからね。とはいえ、たくさんの芸人が言っていることですが、レギュラーのラジオがあるとたわいもない話をする機会が増えるので、昔の関係性のままでいられるという部分もあるのかもしれません。
――レギュラーラジオ番組の「ハライチのターン!」(TBSラジオ)では、お二方ともフリートークの時間が設けられています。多忙を極める中で、毎週、フリートークを考えるのは大変ではないですか。
岩井：6～7年やっているから、慣れましたね。普通に生活していて直前に考えていますが、それで毎回、何とかなっているんですよね(笑)。
澤部：僕は前日ぐらいに1週間あったことを思い出すみたいな感じです。始めたての頃は「ヤバい！何にもない！」とよく焦っていましたが、何もない時は、たとえば岩井だったら嘘の話をするとか、それぞれ何となく乗り越え方を見つけてきたような気がします。
“真逆の2人”が揉めない理由…澤部「ネタは面白いと思って僕もやっている」
――お二人はお笑い芸人としてまったくタイプが異なるように見えるのですが、方向性の違いなどで揉めたりしないのでしょうか。
澤部：まあ、ほぼ別々で仕事してますからね(笑)。そこでの衝突はないですし、ネタは面白いと思って僕もやっているので、仲が悪くなるようなことはないです。
岩井：何かを創作する時は、とにかく介入されたくなくて作家も入れずに大体一人でやっているから、それが揉めない理由かもしれません。
澤部：岩井は養成所の時からそうでしたからね。結成した当初はお互いにネタを書いていた時期もありましたけど、岩井のネタで養成所のオーディショングランプリを獲ったり、そもそも僕がネタを書くのが面倒になってフェードアウトしていったこともあって、自然と今のかたちになりました。
――互いのポジションを意識して、それぞれの得意分野を戦略的に先鋭化させた側面はありますか。
岩井：そもそも澤部とは嗜好が違うんですよね。サブカル系にいったり、書き物をしたりとか自分の好きなことをやっているうちに澤部と真逆になったという感じです。
澤部：僕はテレビに出たかったので、ずっと。でも岩井はそもそもテレビはそんなに…って感じでしたから。
――岩井さんは澤部さんのテレビでの活躍をご覧になっていますか。
岩井：いや、テレビはアニメしか見てなくて、実写はまず見ないんですよ(笑)。
――逆に澤部さんは岩井さんのエッセイを読んだりしますか。
澤部：途中まで読んだんですけど、ちょっと色々あって読まなくなっちゃいました(笑)。テレビもたまたまつけて出ている時はありますが、意図して「見よう！」とはならないです。それと、岩井の番組を見ている姿を家族に見られたくないという気持ちもあって、チャンネル変えちゃいますね(笑)。
――これだけ仕事の領域が違うのも珍しいですよね。
澤部：そうですね。だからビックリする時はあります。今度、MTVのアワード(「MTV VMAJ 2022」)で岩井が、向井(慧)と櫻坂46の菅井(友香)と一緒にMCをやるみたいで。すごくないですか？「MTVのMCってm-floとかがやるんじゃないの？」みたいな(笑)。それくらい「すごいことやってんな」とたまに思いますね。
――逆に岩井さんは「澤部こんな仕事してるんだ」と驚いたことはないですか。
岩井：特にないですね。基本「っぽいこと」ばっかりやっているので(笑)。ロケとか、話を聞く限り大変そうで、「探偵！ナイトスクープ」とかよくやるなと思います。
澤部：(笑)
出演者：ハライチ
会場：東京・LINE CUBE SHIBUYA
公演日：2022/10/23
開場：15:00
開演：16:00
公演内容：ハライチのネタ、トークライブを開催！ゲストとしておぎやはぎが出演!
チケット状況：完売
