また、劇中に「運命」というせりふが多数登場するということで、本作を通して“運命を感じた瞬間”についての質問が。
満島は「私はあまりラブストーリーに参加する柄じゃないと思っていたので、かわいい顔とかできるのかな？とか不安があって、作品に参加した方がいいのか、迷惑かけちゃうだろうかと逡巡があったんですけど、寒竹監督と初めて会った日、『もう一度家に帰って考えます』って手を振って別れた後に、ものすごい涙が出てきて。何で泣いているのか分からなくて、おうちに帰るドアの前までずっと泣いていて、これは何なんだろうって思いながら、その時に自分の力では及ばない何かをすごく感じて。そういう縁もあって参加しました」と明かす。
さらに「あと作品の中で言うと、中尾さんと美波ちゃん(晴道の妹・優雨役)のラブストーリーがすごく好きで。也英と晴道も運命だけど、中尾さんの凡二と美波ちゃんの優雨の運命もすっごい美しくて、2人の結婚式とかも、うわっ！こんな結婚式がしたい！って思うようなもので、好きでした」と運命を感じたシーンを挙げると、ニコニコしながら聞いていた中尾は「すいません、私も体温が2度上がってしまいました。うれしいですね、ありがとうございます」と語り、会場の笑いを誘った。
一方、佐藤は「天狗山という場所で大事なシーンがあるんですけど、ロープウェーで上まで登って景色がきれいな所で、2人(也英と晴道)のすごく大切なシーンがあったんです。でも、現場に行って雲が出ていて『今日は撮れない』ということが何回かあったんですよね」と話すと、満島も「同じ現場で撮れないで5回くらい行ったんですよね」と懐かしむ。
佐藤は「そうなんです。だからまだ違うんだなってことか、と。『今日こそは！』って緊張というか、エンジンを掛けて現場に入るんですけど、中止になるんで、まだ足りてないのかなって思いながら、そこのシーンは非常に…運命というか、神様の許しが出てからやっと撮れた大事なシーンになっているので、見てください」とアピールした。
その後、サプライズでステージ後方にこっそりスタンバイしていたオーケストラのメンバーが宇多田ヒカルの「First Love」を演奏。満島は「すてきでしたね～！いいサプライズでした」と感想を言えば、佐藤も「すてきでした。感動しました。ドラマの1シーンもこう思い起こすことができて、本当にいい楽曲と作品が作れたなと思いました。ありがとうございました」と感謝を込めた。
Netflixシリーズ「First Love 初恋」は、11月24日(木)より配信スタート。
◆取材・文・撮影＝ブルータス海田
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