全米を震撼させた殺人事件を基にしたベストセラー小説のドラマ化『アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実』
『アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実』は、ジャーナリストのジョン・クラカワーが実際の殺人事件をテーマに描いたベストセラー小説を元にした全7話からなるドラマシリーズ。本作からは、アンドリュー・ガーフィールドが主演男優賞、デイジー・エドガー=ジョーンズが助演女優賞にそれぞれノミネートされている。
1984年、ユタ州のソルトレイクシティ郊外の平和な街で起こった、モルモン教徒の女性ブレンダと1歳の女の子が惨殺された事件。刑事ジェブ・パイル(アンドリュー・ガーフィールド)が捜査するうちに、残忍な事件はモルモン教のゆるぎない信仰がもたらしたものであることが明らかに。
犯人はブレンダの夫の兄ロンとダンで、モルモン教原理主義に傾倒する兄弟は動機について、親子を排除せよと「神の啓示」を受けたからだと述べた。自身も敬虔なモルモン教徒であるパイルは、この想像の域を超えた殺人事件をきっかけに、自らの信仰に疑問を抱くようになる。
ドラマは事件のてんまつに加えて19世紀にさかのぼってモルモン教の成り立ちを描き、ブレンダの人生も掘り下げる。映画「アメイジング・スパイダーマン」シリーズで主演を務め“2代目スパイダーマン”としても知られるアンドリュー・ガーフィールドが、信仰心と正義の間で葛藤する刑事ジェブ・パイルという難しい役どころで繊細な演技にも注目だ。
元CIAと現役FBIの逃走劇を描いた『ザ・オールドマン~元CIAの葛藤』
米国で最も権威あるミステリー作品の賞であるエドガー賞受賞作家トーマス・ペリーによる同名のベストセラー小説「The Old Man」をディズニープラスのオリジナル作品として初めてドラマシリーズ化された全7話のアクションスリラー作品。
『アイアンマン』や『キングスマン:ゴールデン・サークル』でもお馴染みで、『クレイジー・ハート』ではアカデミー賞主演男優賞に輝いた名優ジェフ・ブリッジスが主演男優賞、そして、『スキャンダル』や『猿の惑星:創世記』ほか数々の出演作と受賞歴を持つ個性派ベテラン俳優ジョン・リスゴーが助演男優賞にノミネート。
30年前にアメリカ政府と対立したことでCIAから逃亡することになって以来、2匹の犬と人知れず生きてきた元CIA工作員のダン・チェイス(ジェフ・ブリッジス)。CIAから逃れ静かに暮らしていたある日、何者かに狙われたチェイスは、敵を倒し名前を変えて逃走することに。チェイスにはアフガニスタン紛争中に“憎き野獣”とまで呼ばれ手段を選ばぬ男として恐れられてきた過去があった。
チェイスはなぜ、いまになって追われることになったのか、そして事態の背後に潜むものとは?守るべきものを守るため、チェイスは立ち上がります。アメリカ政府と対立したことで逃亡することになった元CIA工作員を演じ、自ら製作総指揮も務めたジェフ・ブリッジスと、彼を追い詰めるFBIのハー
パー役を演じた個性派ベテラン俳優のジョン・リスゴーの気迫あふれる演技にも注目。
女性版スティーブ・ジョブズと呼ばれた女性をアマンダ・セイフライドが迫真の演技で挑んだ『ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女』
『ドロップアウト~シリコンバレーを騙した女』は、“女性版スティーブ・ジョブズ”と評された実業家エリザベス・ホームズによって引き起こされた一連の詐欺事件をもとにしたオリジナルドラマシリーズ。今回は作品賞、そして、アマンダ・セイフライドが主演女優賞でノミネート。
エリザベス・ホームズは、スタンフォード大学在学中に少量の血液で200種類以上の血液検査を迅速かつ安価に出来るという触れ込みで医療ベンチャー企業セラノスを創業した若き女性実業家。19歳で同大学を中退した彼女は、ウォールマート一族などの大物を含む投資家たちから400億円以上の資金を集めて、一時は1兆円近い資産価値がある史上最年少の女性ビリオネアとも呼ばれていた。
2015年の米フォーブス誌の「女性長者番付」で首位を獲得し、黒のタートルネックをトレードマークとしていたことから“女性版スティーブ・ジョブズ”と評された彼女は、詐欺が明るみに出て“DNA検査の寵児”から“詐欺師”へと転落。これまであまり報道されてこなかったホームズの幼少期から現在の姿までを描き、スタンフォード大学中退からたたき上げの億万長者、そして犯罪者になるまでの彼女の人生を演じたアマンダ・セイフライドの熱演にも注目。
実家のサンドウィッチ店を立て直すため奮闘する『一流シェフのファミリーレストラン』
本作は、世界的に有名なレストランの若きシェフ・カーミーが、故郷のシカゴに戻り、自殺した兄の経営していたイタリア風ビーフ・サンドイッチ店「ザ・ビーフ」を受け継いで経営しようと奮闘する物語。今回は、作品賞と、カーミー役のジェレミー・アレン・ホワイトが主演男優賞にノミネートされている。
カーミーは一流のレストランで身につけたシステムを導入してこの店を一新しようとしますが、店には想定以上に大きな借金があり、年季の入ったキッチンは使い古しで、店員たちの働き方も乱雑。しかも、その試みは古くからのスタッフたちから反発を受けます。果たして、カーミーは「ザ・ビーフ」を立て直せるのだろうか。
なぜ、原題が『TheBear』なのかも、物語が進むうちに明らかになっていく。厨房での臨場感、スピード感を演出するカメラワークが見どころの本作。作品賞と、カーミー役のジェレミー・アレン・ホワイトが主演男優賞にノミネート。
スティーヴ・カレル＆ドーナル・グリーソンのW主演のスリラードラマ『その患者、シリアルキラー』
セラピストが、自身が連続殺人犯であることを明かした患者に捕らわれるスリラードラマ。サムを演じたドーナル・グリーソンが助演男優賞にノミネート。
妻を亡くしたばかりのセラピストのアランは、自身が連続殺人犯であることを明かした患者サムに監禁される。サムはアランに、殺人の衝動を抑えるようにという異例の治療を要求。
アランはサムの心を解きほぐし、次の殺人を止めなければならないが、サムは重要な点には触れようとしない。監禁されている間に、アランはサムの強迫観念の深さだけでなく、自分の家族に生じた亀裂を元に戻すにはどれだけの労力が必要かを知る。スティーヴ・カレルとドーナル・グリーソンという名優二人の緊張感あふれる演技にも注目。
ドナルド・グローヴァーが主演・製作総指揮・脚本・監督を務めるドラマシリーズ『アトランタ』
『アトランタ』は、恋人と幼い娘がいながらも貧しい生活から抜け出す方法を見つけられないでいた青年アーンが、いとこのアルフレッドがラッパーとして活動していることを知り、彼のマネージャーとしてその相棒のダリウスと共に奮闘する姿を描くコメディドラマシリーズ。
今回のゴールデングローブ賞ではドナルド・グローヴァーが主演男優賞にノミネートされている。俳優業だけでなく、コメディアン、脚本家、プロデューサー、監督、ラッパーと多方面で活躍中のドナルド・グローヴァーだが、本作では主演・製作総指揮・脚本・監督を担当。
俳優としては本作の演技でゴールデングローブ賞やプライムタイム・エミー賞の主演男優賞を受賞したほか、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のランド・カルリジアン役、『ライオン・キング』の主人公シンバ役など、大作に主要キャストとして出演。
ラッパーとしては「チャイルディッシュ・ガンビーノ」名義で活動し、2018年には第61回グラミー賞において最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀ラップ/歌唱パフォーマンス賞、そして最優秀ミュージックビデオ賞の4冠を達成した経歴の持ち主。
ゆるい日常系コメディでありながら、その日常に潜む社会問題をも鋭い皮肉で笑いに変える本作は各方面で絶賛。ディズニープラスではシーズン1から4を配信中。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
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