現在テレビ東京系では、蓮佛美沙子とトリンドル玲奈がW主演を務めるドラマ24「今夜すきやきだよ」(毎週金曜深夜0:12-0:52)を放送中。同ドラマは、谷口菜津子の同名コミックを原作に、正反対の女性二人の共同生活を描くヒューマングルメドラマ。
明日への活力を生むガールズムービー
「今居る場所で自分の幸福、自分たちのかたちを貫く」ことをテーマに、日常生活に当たり前のようにあるジェンダーロールや、婚姻制度、セクシュアリティーにまつわる生きづらさへ立ち向かう姿を、おいしいおうちごはんを通して紡いでいく。
内装デザイナーで恋愛体質な太田あいこ役を蓮佛、絵本作家でアロマンティックの浅野ともこ役をトリンドル、ともこの友人でフリーのWebライター・村山しんた役を三河悠冴が演じている。
WEBザテレビジョンでは、あいこの年下彼氏・杉浦ゆき役の鈴木仁にインタビューを実施し、共演者の印象や役作り、印象に残っているシーンなどを聞いた。
ごはんを通して分かち合う人の温かさ
――原作を読んだ際の印象をお聞かせください。
絵の雰囲気がすごくかわいらしくて、キャラクターの優しさがそこからにじみ出ているなと思いました。ぶつかり合うことがあっても、そこに優しさがあるからこそ、悪い部分があまり見えてこないんです。全てが優しさに包まれているような作品なので、誰が読んでもすごく気持ちよく読める作品なのではないかなと感じました。
――脚本についてはいかがですか?
あいことともこの二人の話が軸になっていて、すごくリズミカルです。ゆきやしんたなど、他のキャラクターにも人間らしい部分がたくさんあって、すごく温かい話だと思いました。見ている人が安心するような、落ち着くような作品という印象を受けました。
――その温かさは、具体的にどういった部分から感じましたか?
この物語は「ごはん」が一つのテーマになっているのですが、ごはんを通して素直になっていく様や、お互いの意思を伝え合っていく姿に温かさを感じます。
もちろん、ごはん以外の部分でもお互いのコミュニケーションがあって生まれるものではあるのですが、毎日当たり前のように行っている“食事”という行為から、人と人とのつながりが生まれたり、幸せな方向に向かっていったり、落ち着く関係性ができていくのだなと感じました。