見ながら騙されていくのも楽しいんじゃないかな
――確かに、京介の登場シーンは少なくて全然雰囲気が違っていますね。第4話の最後に京介が登場しますが、それまでの物語を見て、どういう印象がありましたか?
村での撮影がすごく大変だったということを聞いていて、見てみたら、「これは大変だよなぁ」って思いました(笑)。穏やかなシーンもありましたけど、ずっと不穏な空気が流れていて、普通に視聴者目線で見ていたので、落ち着かない感じでしたね(笑)。
――何が正しいのかも分からなくなりますしね。
そうなんですよ。大悟自身もいい警察官か?と言われるとどうなのかなって思いますし、でも彼が衝突する時の気持ちも理解できたりするので、一つ一つに人間の“業”みたいなものを感じます。供花村の人たちや後藤家の人たちから怪しいニオイがプンプンしているのですが、大悟も“知りたい”とか“明かしたい”という気持ちが強く、真っすぐになり過ぎていて怖いなと思います。誰を信用していいのか分からなくなりますし、主人公でさえ信用できない感じがあったりするので、見ながら騙されていくのも楽しいんじゃないかなって思いました。
――撮影が終わった時、どんな思いが込み上げてきましたか?
“もったいないな”って。自分はもっとこの現場にいたかったなって思いました。もっといることができていたら、役としてじゃなく、高杉真宙としてもっと成長できる何かを見つけられたんじゃないかって、そう思わせてくれる現場でした。“もっと欲しい、もっと欲しい”って、刺激を受けつつ、得るものもすごく多かった現場だったなぁって思いますね。
バラエティー番組は「反省できる現場でもありました」
――2022年はいろんな作品に出演されて、さらにバラエティー番組(「ぐるぐるナインティナイン」の人気コーナー「ゴチになります!23」)にもレギュラー出演されました。バラエティー番組で得たものは?
バラエティー番組は、足りないものを見つけられた現場で、反省できる現場でもありました。台本のあるお芝居の世界とは違っていたので、面白かったです。それまで経験したことのないフィールドでもあったので、先輩方の背中をお借りしようという気持ちで臨んでいました。そこの現場で培われたものがいつかどこかで出てくるのかなって思うと、今後が楽しみでもあります。
――2022年の目標として“外に出る”とか“アウトドアの趣味を増やしたい”と言っていましたが。
あぁ、そうでしたね。“アウトドアの趣味を持ちたい。増やしたい”というのを2022年の目標にしていましたけど、2023年もその目標を継続していきたいと思います(笑)。
――つまり、達成できたなかったということですね(笑)。
はい…(笑)。でも継続することで見えてくるものもあると思いますし、アウトドアの趣味が欲しいという気持ちはあるので、見つけられたらいいなと思っています。
――2023年、仕事面での目標も聞かせてください。
仕事面では、年齢的なこともありますけど、現場で後輩というか、下の世代の人たちと一緒になることも増えてきたので、後輩に対してちゃんと先輩でいられるようになっていきたいと思っています。そのためにも、より落ち着いて役と向き合っていくことが大事かなと思っています。
◆文=田中隆信
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原作:『ガンニバル』二宮正明(日本文芸社刊)
監督:片山慎三、川井隼人
脚本:大江崇允
プロデューサー:山本晃久、岩倉達哉
出演:柳楽優弥、笠松将、吉岡里帆、高杉真宙、北香那、杉田雷麟、山下リオ、田中俊介、志水心音、吉原光夫、六角精児、酒向芳、矢柴俊博、河井⻘葉、赤堀雅秋、二階堂智、小木茂光、利重剛、中村梅雀、倍賞美津子
ディズニープラス「スター」で独占配信中
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