悠依、直木、譲、それぞれの切なさ
だがその後、悠依にピンチが訪れた。“ちーちゃん”の元で犯罪に巻き込まれている少女が莉桜に言われて「助けて」と悠依に会いに来た。少女を安全な場所に送り届け、悠依が警察に向かおうとしたとき、何者かに襲われてしまったのだ。
そばにいても守れない直木の悲痛な叫びが響く中、譲が現われて、暴漢を捕らえた。
そこから、3人の切なく、苦しい思いが露わに。少女を「守ってあげたかった」という悠依は、かつて莉桜に「こっちに来るな」と言われ、犯罪に巻き込まれることなく過ごすことができた。「私もそっちに行ってもおかしくなかった。あの子と莉桜ちゃんと私の違いは何? 直木と私だってそう。何も違わない。でも、私だけが生きてる。いつも私は“こっち”にいる」と悠依。
そんな悠依に「いいんだよ、堂々と幸せでいろよ!」と言った直木。通訳するように頼まれた譲は「自分で言ってください。乗り移るでもなんでもして、自分で伝えてください。そんな魂のこもった言葉は」と告げた。
大事な人を失い、幽霊となって再会しても“成仏”という未来があり、葛藤する悠依。大事な人の幸せを考えている直木。大事な人として思い合う悠依と直木のことを思う譲。それぞれの“大事”が切なく絡み合う。
SNSには「出来れば皆が幸せになって欲しい」「三人の幸せな着地点ってどんなだろう」といった反響があり、今回も「#金ドラ100よか」がTwitterのトレンド入りした。
◆文=ザテレビジョンドラマ部