かわいさのある眞人を杉野遥亮が好演!
そして、事件に直接絡んでいるように思える場面はなかったが、視聴者の間で気にかかっているのが眞人だ。
眞人は、鷲津がかつて仕えていた犬飼(本田博太郎)の元に陳情に出向いた兄が、「善処します」と言われて期待していたものの何もされないまま過労死していた。それで犬飼を憎み、パーティーで近づこうとしていたところを秘書だった鷲津が声をかけた縁で、秘書見習いになることに。鷲津によって犬飼が失脚し、鷲津が議員になってからは私設秘書を務めることになった。
しかし、実際に眞人の兄の対応をしたのは鷲津だった。ちょうどそのとき犬飼が体調不良となってスケジュール変更に忙殺されることになった鷲津は、「善処します」と早々に切り上げ、犬飼に報告することもなかった。それを書き留めた書類を梨恵が見つけ、鷲津もその日のことを思い出したが、打ち明けることはまだできていない。
第7話で、鷲津は犯人を追究する一方で、眞人に対しての罪滅ぼしの気持ちもあり、国会議員でいるうちに立場を最大限利用してできるだけ多くの困っている人たちを助けようと働いていた。それを知った眞人は、大学での研究の道に戻らずに秘書として鷲津を支えていくことを選んだ。
そんな眞人が兄についての本当のことを知ったとき、どんな感情を抱くのか。深読みすれば、そもそも犬飼ではなく鷲津に近づいた可能性もゼロではないし、“永田町”の誰かとつながっていることもあるかもしれない。
誰が味方で、誰が敵なのか分からないストーリーで視聴者の間では考察が進み、眞人や文哉以外も怪しさ満載。Twitterの世界トレンド1位になる反響を呼ぶ中、「鷲津陣営としては、眞人の兄の件が弱味になりそうでつらい」「鷲津と眞人の関係は崩れずに保たれるのか」「眞人くんが敵に回ったら嫌だな」といった声が上がっている。
第7話で梨恵と文哉が働いていたファミレスに行ったとき、梨恵が自分の誕生日を覚えていてくれたことに喜んだ眞人。梨恵にほのかに好意を抱いているような感じもあって、真っすぐで不器用なかわいさのある眞人を、杉野遥亮が好演している。眞人に裏の顔があれば、演技力でどう見せてくれるのかも楽しみだ。
※「草なぎ剛」のなぎは、弓へんに前の旧字体その下に刀が正式表記
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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