面白いと思うラインは崩さず、普通のコントライブではやらない見せ方を
――演出しているオークラさんは、大会場でも通じるコントを見せる上で心掛けた点はありますか?
オークラ:僕らが面白いと思っているラインは崩さずに、見せ方はいわゆる普通のコントライブではやらないようなことを、制限されてやれないこともある中で、試しながらやっていくというのはありますね。お客さんの集中力がどれぐらいあるのかなぁというのもありますけど、作品の構造上、じっくり見てもらうっていうことは守りたい。楽しいだけではただのイベントになっちゃうので、そこらへんのバランスはすごく考えていますし、ベストなバランスでやれている気はしています。
――これまでの演出と違いはありますか?
オークラ:単純にステージに立てる人数が違うとか、立っている人の表情が細かく見えない分、違うもので見せていくとか。舞台の照明というより、音楽寄りの照明にするとか。そういう普段見せていない技術的要素もあるけど、だからといってデカ箱であるという意識はそこまでしてほしくないですね、見る人には。
飯塚:演じ手としては、さほど変わらないですけどね。関わる方々が多くなるから、フォローしなきゃというのはあるけど、みんなに楽しくやってもらいたい。楽しかったなぁって、みんなが思えるライブになったらいいと思いますね。緊張感もみんなで共有できるぐらいの。本番前は、みんなで「ドキドキするね」って言い合ったり。それぐらいのチームになれたらいいなと。
裏方から共演へ…オークラ「吉住は“令和の志村けん”」
――現時点で発見はありましたか?
飯塚:吉住。こんな面白いんだって思うぐらい。
オークラ:これまでも仕事は何回かしたことがあって、初顔ってわけじゃないんですが、今までは03の庭ではなくて、みんながいるところで03も客演という状況だったけど、今回は完全に03の庭に来てもらった。そうしたときに、03のステージにふさわしい顔を相手に望むんですけど、「自分のフィールドじゃないのにこんなにできるのか!」って、すごさを目の当たりにしました。
飯塚:そうですね。なんなら吉住は1回目の「FROLIC A HOLIC」でお手伝いをしているんです、裏方で。裏で手伝っていた後輩が3回目で共演して、しかもめちゃくちゃ面白いっていう。
オークラ:志村けんさんみたい。“令和の志村けん”ですよ。ザ・ドリフターズの手伝いをやっていたのが、本家のドリフに入ってエースになっているようなストーリー。
飯塚:本当にね。でも、改めてみんなすごいと思っています。こうしてみんなでユニットコントライブをやって、角ちゃん(角田晃広)と豊本(明長)のすごさも改めて分りましたし。
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