キム院長に洗脳されていたハジュン
一命をとりとめたハジュンは、キムにいつまで経っても迎えにこない姉を恨むように洗脳されたのだった。死んだと思っていた弟と15年ぶりに再会した彼女は喜びもつかの間、キムを「お母様」と呼び、命令には確実に従う真の暗殺者になってしまった姿に愕然となった。
「昔も今もみじめな生き方がオレの運命だ。裏社会で動いて、命令されれば殺す。だから大統領を撃ったんだ」と言う彼を抱きしめて、「あなたは悪くない、あなたのせいじゃない」と言い聞かせ、「私が殺したの!あの日のことは忘れなさい」と弟の罪を被ろうとするテラ…。そんな姉に「だったら、残りの人生を夫や娘の為じゃなく俺だけのために生きられるか?」と、“ホン・テラ”の人生を捨てられるか、と迫るハジュン。だが、彼女は返事ができなかった…。
ハジュンは「何1つ諦められないんだろ?それを守る為にオレを捨てたんだからな。今のように、ただ奥様は遊んで暮らしてください。他人の人生に構わないでください」と、「奥様」「他人」という単語を使って姉を拒絶した。
だがハジュンは、15年間、姉に捨てられたと吹き込まれて恨んで生きてきたが、自分の生存を知らなかったという事実や、自分の罪を被って暗殺犯の汚名を着て生きていこうとしている事を知り、姉への気持ちが変化し始める。
そんな彼の気持ちの変化を察知したキムは、「姉を憎めないなら、姉への想いは隠せ。次にまた弱音を吐いたら、姉は死ぬからな」と、ハジュンを脅迫した。
テラは、自分たち姉弟とキム院長との悪縁を断つ
ジェヒョンと手を組んだキムは、彼の大統領選の政敵・ハンの協力者のソン会長の暗殺をピルスン(=ハジュン)に命じた。暗殺は成功したが、ハン側が、事件当日にテラのボディーガードであるピルスンが現場に居た証拠を入手し、ジェヒョンの差し金だったと疑われる事に。
ジェヒョンから任務のミスを叱責されたキムは、「“105”は始末します」と告げ、「どうせ使い捨ての運命だ」と言った。それに対し、ジェヒョンは、「ヤツを葬れ」と冷酷な表情でキムに命じた。この会話をテラは物陰に隠れて聞いており、弟を始末する為に連れて行こうとするキムの手下を制圧した。そして、傷を負った弟に「遅くなってごめんね。あとは任せて。もう終わりよ」と告げた。悪縁を断つ為にどこかへ向かおうとする姉の手を掴んで「すぐ戻ってくる?」と尋ねるハジュン。彼女は、弟に優しい笑顔でうなづいた。昔にかわしたのと同じやり取りだ。あの時と違うのは、きっと姉は戻ってくる、という事だった。この後、テラは、大胆な行動で悪縁を断った…。
続く第9話からの後半では、「苦労して再会したテラとピルスンに与えられた運命と関係が、逃してはならない後半部の観戦ポイント」とイ・ジアがコメント。「長い間積もってきた誤解と事件で、2人がどのように変化し協力するか、見守ってください」と言い、また「手に汗握る衝撃的事実と反転が繰り広げられる予定です」と、期待値を煽った。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョン編集部
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