ユニットコンビ「たりないふたり」として数々の漫才を生み出した、オードリーの若林正恭と南海キャンディーズの山里亮太の半生を基にしたドラマ「だが、情熱はある」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系)。4月23日放送の第3話では、若林(高橋海人)と山里(森本慎太郎)、それぞれがコンビを組んで芸人として歩き始めたが思うようにいかない日々が描かれた。その過程で、自分たちよりウケているコンビに嫉妬しまくり、相方に対して“何様状態”でスパルタ指導を繰り返す山里の姿は、視聴者をドン引きさせまくることとなった。(以下、ネタバレを含みます)
山里、最初のコンビ“侍パンチ”結成。だが…
このドラマは、若林と山里の半生を基にした、“ほぼ実話”の青春サバイバルストーリー。“極度に人見知りな超ひねくれ男”(若林)と、“妬み嫉みの固まり男”(山里)、そんなたりない2人の友情物語でもないしサクセスストーリーでもないが、もがきながらも“情熱はある”人生を描いていく。
吉本の養成所“NSC”に入学した山里は、相方探しの日々。だが、ここは大阪。千葉県出身の彼は相手にされない…。そのたびに山里は、ノートに「関東人ごとバカにしたアイツらは許さない」「負けない」などと恨みつらみを書きなぐるのだった。
このままではいけないと思った彼は、何冊ものネタ帳を用意して、相方を探すことに。そして、同期の宮崎(九条ジョー)と“侍パンチ”を組むことになった。が、ネタ見せの授業での先生評は散々…。自信があったのに玉砕したのがガマンならなかった山里は、自分の力不足を棚に上げて、相方の宮崎に厳しい要求を繰り返すようになっていく。
宮崎に、お笑い番組を録画した大量のビデオを押しつけて「今日、バイト休んで、明日までにコレ全部見て」と命令したり、「はい、どーもぉー」や「何でやねん!」の言い方が悪い、と、それだけ2時間もやらせたり…。「違う」「それじゃ全然ウケない」と、偉そうに“ご指導”を続ける山里。自分が書いたネタが弱い事にフタをして、ウケない原因を宮崎のせいにする彼に対し、「引くわぁ…」「宮崎くんが気の毒」「よく付き合ってるよ…」とSNSでは非難のコメントが飛び交う始末に…。
「オレは本気で頑張りたいだけ」
「オレは本気で頑張りたいだけなの」と言い、宮崎の熱量が足りないと責める山里。宮崎も彼なりに頑張っているのに認めようとせず、連日「何でやねん!」のスパルタ指導。だが、そんな不毛な練習をしたところで、ネタ見せの評価が上がるはずが無い。ウケない不満を宮崎にぶつけ、“何でやねん教室”を強いる山里に、追い詰められた宮崎は遂に「もう許して…」と音を上げた。
この期に及んでも宮崎の心が折れた事に気づかない山里は「はぁぁぁあ?できてないから、オレが言いたくもない事言ってんのに。許すって何!?」と、大声を上げた。そして宮崎は、消耗しきった表情で「解散してほしい…」と告げたのだった。「お笑いがこんなに楽しくないと思わんかった。ごめん、ムリ…」と涙ながらに訴え、大慌てで必死に引き止める山里を置いて、宮崎は去っていった。コンビ結成当初、宮崎は「楽しいなぁ」とキラキラしていたのに…。
ソニー・ミュージックレーベルズ
発売日: 2023/06/14
Universal Music
発売日: 2023/04/19