売れない芸人たちが繰り広げるドタバタコメディ
──続いて、ドラマ「あいつが上手で下手が僕で シーズン2」について。こちらは昨年末に上演された舞台作品のドラマ化ですが、どういった内容になるのでしょうか?
舞台のその後なんですが、売れない芸人の墓場である「湘南劇場」に“島流し”された4組のお笑いコンビが、ネタバトルの出場権を賭けてサバイバルゲームに挑むというストーリーです。
──染谷さんが演じるのは、「ラストワルツ」の高砂真夜。相方は和田琢磨さんが演じる岬 一碧ですが、どんなコンビですか?
「ラストワルツ」は元々トリオでけっこう人気があったんですけど、1人が過酷なロケが原因で辞めてしまったんです。なのでその後は過酷なロケを避けてきたんですが落ち目になってしまい、「売れるためにもう一度頑張ろう」と再起を誓うコンビです。
──舞台では実際にネタを披露して、観客を爆笑させました。
人を笑わせることが、こんなに気持ちいいのかと快感になりましたね(笑)。本職のお笑い芸人さんに作っていただいたので、ネタ自体が面白かったんですが、和田くんとネタ合わせをして「ここはもっとこうしよう」と僕らなりのアレンジも加えました。
──和田さんがボケ担当で、染谷さんはツッコミ担当。
そうなんですけど、僕が演じる高砂はダメな男で私生活ではボケ役で、相方の岬のほうがしっかりしています。それが舞台上では逆になるという面白いコンビです。
──高砂はどんなキャラクターですか?
熱い男でいつもキレています。あんまり頭がいい人ではなくて、性格が真っすぐ過ぎて、声が大きくて、自分でも言っていることが分からなくなります。あと、他の3組より芸歴が長くて、先輩風を吹かすんですが、売れなくなったせいで舐められています。キレキャラは僕自身が考えた設定で、舞台でしっくりいったのでドラマでも継続していこうと思います。
──最後にドラマの見どころをお願いします。
“遭難劇場”と揶揄される劇場で、売れない芸人たちが繰り広げるドタバタ劇です。公式ホームページで各キャラクターなど、ある程度の設定を把握すれば、舞台を見ていなくても楽しめる作品ですのでぜひご覧ください!
取材・文=河合哲治郎