AKB48 チーム8が、4月30日に神奈川・ぴあアリーナMMで「AKB48 チーム8 春の総決算祭り 9年間のキセキ」(昼の部・夜の部の2公演)を開催した。同日をもって活動を休止するチーム8。「昼の部」には大勢のOGメンバーがゲストとして登場し、集大成となるコンサートを盛り上げた。
現役メンバー29人、OGメンバー32人がステージに集結
序盤は現役メンバー29人が、チーム8の初のオリジナル曲で代表曲になっている「47の素敵な街へ」「蜂の巣ダンス」「好きだ 好きだ 好きだ」やAKB48の最新シングル曲「どうしても君が好きだ」などを披露。
ユニットコーナーに入る前に、ドランクドラゴンの鈴木拓が登場し、関東エリアのメンバーが出演していた「AKB48チーム8のKANTO白書 バッチこーい！」の番外編を展開。メンバーがサインボールをバットで打って客席のファンに届けるというものだったが、トップバッターの高橋彩音はうまく客席に飛ばすことができず、二番手の岡部麟は手で投げ入れた。
その時、ステージに登場したのが元新潟県代表OGの佐藤栞。佐藤はバットにジャストミートという感じではなかったが、客席まで届き、ファンの一人が無事にボールをゲットした。
中盤、「汚れている真実」の時に坂口渚沙、本田仁美、永野芹佳、倉野尾成美に加えて、OGの横山結衣、佐藤七海、谷川聖、横道侑里、山田菜々美、中野郁美が登場して、オリジナルメンバーで披露。その後の「一生の間に何人と出逢えるのだろう」は、現役メンバー29人とOGメンバー32人、総勢61人がステージ上に一堂に会し、チーム8の集大成を感じさせてくれた。
ゲストで参加したOGメンバーは、横山結衣、佐藤七海、谷川聖、佐藤朱、佐藤栞、横道侑里、山本亜依、北玲名、長久玲奈、近藤萌恵里、太田奈緒、山田菜々美、山本瑠香、中野郁海、阿部芽唯、人見古都音、谷優里、濱松里緒奈、廣瀬なつき、福地礼奈、岩﨑萌花、吉野未優、谷口もか、下青木香鈴、宮里莉羅、御供茉白、伊藤きらら、野田陽菜乃、福留光帆、春本ゆき、立仙愛理、寺田美咲の32人。
中野郁海「温かい雰囲気で迎えてくれたメンバーみんな大好き！」
中野は「普段はテレビやステージでAKB48を引っ張っていってるチーム8メンバーを見て、元気をもらっていました。一ファンとして応援していたのに、最後に呼んでいただいて、みんなと一緒にパフォーマンスする機会をいただいて本当にうれしい。温かい雰囲気で迎えてくれたメンバーもみんな大好きです！」と喜びと感謝を伝えた。
続いて、「チーム8から初めてお母さんに」と紹介され、メンバーたちから「ママ！」という声をかけられた山田菜々美は「お母さんでーす！」と応えた。そして「私からしたら、こんな非日常的な景色を見せてくれたメンバーにはホンマに感謝やし、荷物になるかも知れんのに(自分の)うちわを持ってきてくれるファンの方がいて、懐かしいなぁって思いながら、すごく安心しました。これから、一人一人の活躍を楽しみにしてます」と思いを届けた。「でも、寂しいから…」と言って涙をこらえられなくなると、「子ども産んだら涙腺が緩む」と言って場を和ますところにも山田菜々美らしさを感じさせる。
長は「卒業してから4年くらいたつんですけど、久しぶりのダンスで立ち位置とか覚えるのがちょっと難しかったです」と久々のダンスに苦戦したことを明かした。
アンコール時にも「恋する充電プリウス 〜恋するフォーチュンクッキー2〜」でOGメンバーたちが再び登場。現役メンバーたちと楽しそうに歌っていたのが印象的だった。
太田は「本日はOGメンバーを呼んでいただきありがとうございます。久しぶりにチーム8の現場にお邪魔させてもらうと、やっぱりチーム8って、スタッフさんとかファンの皆さんに本当に愛されてるんだなって思って…」と感想を伝えていると感極まって言葉を詰まらせるが、「すごく幸せだし、その一員として自分がいられたことを本当に良かったなって心から思いました。すてきな時間をありがとうございました」と思いをしっかりと伝え、笑顔を見せた。
◆取材・文＝田中隆信
Universal Music
発売日： 2023/04/26
