主演・稲森いずみで送るドロドロの復讐劇「夫婦が壊れるとき」(毎週金曜深夜0:30-0:59ほか、日本テレビほか)。6月2日放送の第9話では、現在活躍中の俳優・犬飼貴丈の怪演に注目が集まった。同時期に放送中のドラマとはまったく違う、粘着質でどこか壊れた恐ろしい男という難しい役柄をこなしている。(以下、ネタバレを含みます)
「夫婦が壊れるとき」とは
「夫婦が壊れるとき」は、2015年と2017年にイギリスで放送された「女医フォスター 夫の情事、私の決断」が原作の壮絶なサスペンスドラマ。2020年に韓国で「夫婦の世界」というタイトルでリメイクされた際は、韓国ケーブルドラマ史上最高となる視聴率28.4%という大記録を達成した。誰が敵で誰が味方なのかわからない疑心暗鬼にかられながら、ヒロイン・陽子は自分を裏切った人々へ壮絶な復讐をおこなっていく。
日本オリジナル版となる同作でヒロイン・真壁陽子を演じるのは、幅広い役柄で演技力を評価されてきた稲森。映像制作会社を経営している夫・真壁昂太を吉沢悠が、2人の間に割り込む不倫相手・佐倉理央は優希美青が務める。
DV粘着オトコの役がハマりすぎる…
犬飼が演じるのは、主役である陽子の患者であり、協力者でもある吉野芽衣(結城モエ)の彼氏・峯田康生。伸ばした金髪と首元のタトゥーが印象的なイケメンだが、日ごろから芽衣に暴力を振るっていることがわかっている。
前回のラストで、陽子にかくまわれていた芽衣の住所を突き止めて突撃してきた康生。たじろぐ芽衣を押しのけ、芽衣が調査中である陽子の夫・昂太が不倫中の家を訪問した。扉を開けた昂太は、見知らぬ男が訪ねてきたことに不可解そうな顔…。じっとりと昂太の顔を見つめる康生だったが、「ごめんなさい、この人部屋を間違えちゃって…!すみませんでした」と芽衣に引っ張られると扉を離れた。
芽衣の部屋へと入った康生は、「ちょっともう…!入んないでよ!」と制止する芽衣の腕を振り払いつつ「ふーん…良い部屋じゃん」とまったく話を聞いていない様子。イラ立つ芽衣だったが、康生に「あの男お前のなんなワケ?」と聞かれると動揺してしまう。陽子の調査依頼は秘密であり、なにをしでかすかわからない康生には知られたらマズいことになりそうだ。
「友達の彼氏だよ。友達に頼まれて、彼氏のDVの証拠を撮影してただけ」と言い訳を用意するも、狂気的な笑みを浮かべた康生は「あの医者のババアと関係あんだろ」と言い当てる。芽衣が一番知られたくない“弱点”を見抜く、驚異の勘…。