視聴者も驚く“演じ分け”に「びっくり」の声続々
康生の仕業と明示されてはいないものの、ある日の芽衣は顔に大きな傷がいくつもできていた。痛々しい青あざやスリ傷などは痛々しく、事情を知らない昂太の不倫相手・理央に心配されるほど。現在昂太の子を身ごもっている理央の事情を知りたい芽衣にとっては不幸中の幸いと言うべきか、自然と理央の部屋で話を聞いてもらう流れになった。
芽衣は理央に近づくために「子どもがいる」という嘘をついていたが、「子どもを堕ろすことにした」と話し始める。直前に昂太と理央がケンカしているシーンを見ていたため、陽子のために子どもを堕胎する方向へ考えを誘導するつもりのようだ。芽衣の顔の傷が、子育ては難しいと考えたというストーリーに説得力を与える。
やがて理央は、不倫相手の子であるという事実に不安を感じていたと吐露。芽衣の運転で、病院へ向かったという。
一方、陽子も母の病死で弱った夫を見て、「やり直せる。もう一度」と考えていた。すべてが良い方向へ向かうかと思いきや、9話の最後は何者かが陽子に対する悪評をネットで書き込むシーン。画面に映るタイピング中の手は、男らしくゴツゴツと骨ばっている。陽子と芽衣の関係を疑い、粘着している康生の顔が浮かぶが真相は不明。
康生を演じる犬飼は、同時期放送の「僕らの食卓」(BS-TBS)にも出演中。同ドラマでは不器用だが優しい好青年・豊を演じており、視聴者の中には役柄のギャップに戸惑う人も多いようだ。SNSでは「このDV彼氏って豊くんと同じ人!?マジで顔つきから違う気がするんだけど…」「犬飼くんの演技力、ほんとにヤバい。爽やかな役も怖くて色っぽい役も似合いすぎる」「これぞカメレオン俳優って感じ。クールな康生も優しい豊も好き」といった声が寄せられている。
芽衣と強引に引き離されたことで、陽子を逆恨みしている様子の康生。今後のストーリーでどう陽子に関係してくるのか、目を離さないでおきたい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部