「この半年の期間でLiella!は9人になっていった実感がすごくありました」
――3rdライブツアーは、22年12月の宮城公演に始まり、14公演行う大規模なライブツアーでした。レッスンやリハーサルも含めて、メンバーと過ごす時間も多かったのではないかと思いますが、ライブツアーを通して絆が深まった・お互いをよく理解できた、と感じた出来事・会話・言葉について教えてください。
1期生と2期生の間に「最初から壁がなかったか」と聞かれたら、「なかったです」とは言えなくて。1期生の5人で数々のライブをさせていただく中で、1期生の絆がどんどん固くなっていく中に2期生が入ったとき、「最初からもう壁なんてありません」「オープンです」みたいにはならず…。どうしても遠慮されてしまうし、わたしも遠慮してしまうしという関係で、互いに踏み込んだ質問やお話ができませんでした。しかしライブ&ファンミーティングツアーやリリースイベントをやって、その後に3rdライブツアーのリハーサルが始まったことで、「Liella!は9人になっていった」という実感がすごくありました。2期生が加入した最初の方は特に、5人と4人という考えが応援してくださっている方の中にもあったのではないかと思います。でもそれがだんだんとなくなっていくのが、SNSや皆様の反応を見ていて分かってきて、この半年間でわたしたち9人だけでなく、応援してくださっている皆様との絆も深められたのではないかなと思っています。
――「あの日を境に」のように何か大きな出来事があったというよりは、時間をかけて積み重ねていった結果でしょうか。
何かをきっかけに、と考えてみると、一度ダンスレッスンのときに、ダンスの先生から「話し合いができていないから、パフォーマンスが揃わないんだよ」という厳しいお言葉をいただいて、そのときに「9人で輪になって言いたいことを全部話しなさい」という時間が設けられたことが大きいと思います。わたしは元々他人に気を使ってしまい、2期生に対して何かを伝えなきゃいけないという場面になると、言葉に詰まってしまったりしてうまく言えませんでしたが、あの日を境に2期生のみんなからグイグイ来てくれるようになって「最初からこうすればよかったんだ」とそこで気付けました。その日を境に、生放送などで「よくいじられる先輩」のようなポジションになっていったのかなと思います。(笑)
――3rdライブツアーが始まる前と完走した今とで、ご自身の内面に変化が生まれているとすると、それは何でしょうか。
とにかくポジティブになれた気がします。応援してくださっている方の中には、わたしは少しネガティブになるときあるよねという印象を持っている方もいらっしゃると思うくらい、ライブのMCなどでネガティブな発言をしてしまうことがありました。でも今回の3rdライブツアーはネガティブな言葉はなるべく使わないようにしようと自分の中で決めて、自分の中でポジティブな言葉に変換して、というのを今回心がけてみたら、失敗して落ち込んだりすることがすごく少なくなった気がします。
内から湧き出る感情を大事に、平安名すみれの想いを表現できた
――3rdライブツアーを通して、ご自身の中により深く浸透したと感じる、あるいは新しい一面を発見することができた楽曲と、その理由を教えてください。
わたしは「名前呼びあうように」というバラード曲なんですけれども、こだわって歌わせていただきました。「ほんとの君 手探りで見つけるよ」というすみれちゃんのソロパートがあり「本当の君って何だろう」と考えたときに、わたしはTVアニメを通してだと可可ちゃんに対して言っているのかなと考察して、手探りながらも絶対に見つけるという意思を込めて歌いました。大きくリズムを変えるようなことはしないようになど色々気をつけましたが、とにかくこのフレーズはすごく毎回大事に歌っていました。歌だけではなくて、振り付けも自分の思うままに動いたりするので、その日の公演によっては手振りも何もしないで、ただ立って声だけで伝えるみたいな公演もあって、自分の中では「名前呼びあうように」はすごく印象に残っています。
――Liella!のライブを何度か観させてもらっていますが、熱くて楽しいと同時に、温かくて幸せな空間だな、と感じます。ステージに立つ側として、Liella!のライブにはどんな良さがあると感じていますか。
Liella!に限らずにはなると思うのですが、ラブライブ!シリーズの魅力としてメンバーとキャストのシンクロというのをすごく大事にしているので、もちろんキャストとメンバーがすごく性格だったりとかが似ている、ほぼ本人みたいな子も中にはいるんですけれども、ライブの中で「あ、今のあの子○○ちゃんだ」となる瞬間とかもあって、そこはやっぱりLiella!のライブの魅力の一つだと思います。
――元々似ている人が担当する感じというよりは、キャストの方が担当するメンバーに似ていく感じなのでしょうか。
どちらもあると思います。わたしの場合は、性格はすごく似ているわけではないんですけれども、「お互いに理解しあおう」という性格のところは似ていると思います。