SixTONESの松村北斗が7月11日、都内で行われた映画「キリエのうた」(10月13日[金]公開)の完成報告イベントに、主演のアイナ・ジ・エンド、共演の黒木華、広瀬すず、粗品(霜降り明星)、大塚愛、江口洋介、吉瀬美智子、奥菜恵、浅田美代子、北村有起哉、メガホンをとった岩井俊二監督とともに登壇した。
「監督:岩井俊二×音楽:小林武史」による新たな映画「キリエのうた」は、壮絶な運命と無二の歌声を宿したキリエの音楽がつなぐ13年に及ぶ壮大な愛の物語。降りかかる苦難に翻弄(ほんろう)され、切なくもドラマティックに交錯していく男女4人の人生を描く。
松村北斗、岩井組初参加に「人生にとってとんでもない思い出の一つ」
姿を消したフィアンセを探し続ける潮見夏彦を演じる松村は、岩井監督がメガホンをとり、黒木が主演を務めた「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016年)を見て初めて“映画は面白いものかもしれない”と気付いたと告白。
「そこから岩井さんの映画ばかり見ていた時代があって、それが日々、自分を取り込みながら毎日、目の前で作られていくというのは刺激的でしたし、この仕事を続ける上でとか関係なく、人生にとってとんでもない思い出の一つですね」と憧れの岩井組に初参加した感動を明かした。
岩井監督が「うれしすぎますね。この上なくうれしいです」と声を弾ませると、MCを務めた粗品は「そんなにですか? ほんま?」とツッコんで笑わせた。
岩井監督「DNAでつながっているなっていうところを意識」
また、夏彦の母・潮見真砂美を演じる吉瀬は当初「なんで私がキャスティングされたんだろう」と思ったそうだが、松村の母親役と聞いて納得したそうで「(松村の)ファンの方が『親子をやってほしい』というリクエストが書き込みにあったのを見たことがあって、やっぱり顔が似てるからかなと。(夏彦の伯父・潮見加寿彦を演じる)江口さんもお兄さんなので、横から見てると3人(似ていて)、それで選ばれたのかな」とコメント。
これに岩井監督は「親子関係をキャスティングするときって間違いなくDNAでつながっているなっていうところを意識します」と打ち明けた。
一方、松村も吉瀬に似ていると言われたことがあるそうで「恐れ多いんですけど言っていただくこともありますし、“松村北斗、育成成功したら将来、江口洋介さんになる”みたいなことも言っていただけることが多いですね」とのこと。
これに、江口が「自分ではあまり分からないですけど、きっとそれで(伯父役に)選ばれたんですね」と笑顔を見せると、松村は「恐れ多いです」と恐縮していた。
◆取材・文=風間直人
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発売日: 2023/08/30