南雲は野球部から距離を置くようになった
南雲は妻・美香に事実を話そうとするが、美香が以前に勤めていた会社から一年間だけ復帰して欲しいと言われたが子供たちを置いて東京にいけないという理由で断ったという話を聞いて、免許がないことを切り出すことが出来なかった。
南雲の無免許のことを知っているのは山住だけ。南雲は生徒の暴力事件を理由に野球部の練習や練習試合にも顔を出さず、少しずつ距離を置こうとしていた。とりあえず、前監督の横田(生瀬)が監督代行を務めることとなったが、練習試合は連戦連敗。コールド負けが続いている。
やはり南雲が監督でなければ野球部が勝つことはできないと思った山住は、自分が録画した練習試合の動画を南雲に見せてアドバイスを仰いだ。山住は、南雲から聞いた改善点を部員たちに伝え、強化練習のメニューも実施するようにした。
山住が考えた現状での決着点
南雲からのアドバイスを受けながら山住が奮闘するが、部員たちは半月以上も練習に顔を出さない南雲のことが気になってしょうがない様子。
抑えきれなくなり、理由を直接聞きに行くという楡(生田俊平)に続くように部員たちは南雲のところへ。南雲は「横田先生に監督を任せる」と生徒たちに伝えるが、「俺らのことはどうでもええんですか?」と見放された気持ちに。
野球部監督を任された時は部員たちをやる気にさせるのに苦労したが、今は自分がいなくてもやる気を出してくれている。そのことに対して南雲は嬉しく感じるが、部員たちはますます不信感を募らせる。
「監督やってくれんのですか?」「なんですか、一身上の都合って」と、監督復帰を望む部員たちの声に「申し訳ない」としか言えない南雲。理由が言えない南雲、監督をしてくれない理由が分からない部員たち。お互い、なんとももどかしい気持ちになってしまった。
「予選ではベンチに選手以外にもう一人大人が入れることご存知ですよね」と言って、南雲の名前を副部長として登録していた山住は、「私も共犯になります」と覚悟を決めた。妻・美香に話すことが出来た南雲は、夏の大会が終わったら全てに決着をつけることを山住に約束した。
とりあえずの解決策を見つけた南雲と山住だが、南雲の過去を知っている人物が登場したことで、またまた不穏な空気になりそうだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
※このドラマは「下剋上球児」(カンゼン/菊地高弘 著)にインスピレーションを受け企画されたが、登場する人物・学校・団体名・あらすじはすべてフィクションです。
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