近年「二十五、二十一」(2022年)をはじめ青春ドラマで目覚ましい活躍を見せる韓国の俳優ナム・ジュヒョク。彼の最新作となる「ヴィジランテ」が11月8日(水)に配信開始となる。アメリカの経済専門誌「フォーブス」が発表した2021年版「30歳以下 アジアで影響力のある30人」にも選出されるなど、今や韓国ドラマになくてはならない存在になりつつあるナム・ジュヒョクの魅力とは?
兵役前最後に挑んだ“ダークヒーロー”
新ドラマ「ヴィジランテ」は、ジュヒョク演じる主人公キム・ジヨンがダークヒーロー“ヴィジランテ=自警団”という裏の顔を持ち、法の網をかいくぐる悪人たちを裁いていくアクションスリラー。ジヨンは、昼間は警察学校トップの模範生。だが夜になると復讐(ふくしゅう)の炎を燃やす“ヴィジランテ”に変貌し、罪人たちに制裁を加えていく。
現在入隊中のジュヒョクにとってこの作品は、兵役前最後に挑んだという点でキャリアのターニングポイントともなり得る作品だ。実際、これまで彼が演じてきた役柄は、ダークヒーローとはかけ離れた優しく穏やかな印象のものが多かった。
187センチの長身を生かし、2013年に韓国ファッションブランドのモデルとしてデビューしたジュヒョク。翌2014年には俳優デビューを果たし、2015年には“スターの登竜門”とされるKBSドラマ「学校」シリーズの「恋するジェネレーション」で主演デビューを飾った。
キラキラの青春スターを演じたキャリア初期
「恋するジェネレーション」で演じたのは、“公式イケメン”と呼ばれる高校のスター水泳選手ハン・イアン。俳優デビュー以前に演技を専門的に学んだことはなかった、とインタビューで語っているジュヒョクだが、イアン役で見せたカリスマスター選手ぶりと恋に揺れる繊細な演技のコントラストは、俳優2年目とは思えない確かなもの。高校生ならではの純粋でナイーブな側面を見事に演じ切り、注目を集めた。
さらに、翌2016年の主演ドラマ「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」でも、好きな相手についついちょっかいを出してしまうヤンチャな体育大学生を好演。明るく爽やかな青春スターのイメ―ジを確立した。
ポニーキャニオン