4月16日(火)よりスタートするドラマイズム「滅相も無い」(毎週火曜夜1:28-1:58ほか、TBSほか※全8話)の完成披露トークイベントが、4月8日に都内の劇場にて行われ、中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想、加藤拓也監督が登壇。完成した映像を見た感想や作品の見どころなどを語った。
希代の演出家によるいまだかつてないヒューマンドラマ
同作は、加藤氏が監督・脚本を務める完全オリジナルのSF群像劇。巨大な“穴”が現れた日本を舞台に、その“穴”に入るか悩む8人の男女と教祖の姿を描く、映像×舞台×SF×アニメーションが融合した前代未聞のドラマとなっている。
“穴”に入るか悩む8人の男女を中川、染谷、上白石、森田の他、古舘寛治、平原テツ、中嶋朋子、窪田正孝が、“穴”を神とする団体の教祖を堤真一が演じる。
「演劇と映像をミックスしたような手法」
脚本を読んだ印象について、中川は「この現実世界に突如穴が現れて…という、リアルと非現実がすごく隣り合わせにある世界観というのが、僕、本当に好きなんです。こういう世界観が、もしかしたら自分たちの日常にも訪れるかもしれないというような、その切り口がとても好きでワクワクしましたし、演劇と映像をミックスしたような手法で撮っていくということで、現場入るまでは自分たちの想像できていない部分が多かったので楽しみでした」と語った。
役柄について、染谷は「本読みの時に、『ずるい男だけど、ある種一番普通の人間です』と監督がおっしゃられて、それは自分の中ではしっくりきたのですが、すごく喋る役なので、なにせ不安でした(笑)。他の役者さんに『今何やってるの?』と聞かれて『加藤組です』と答えると、『すごく喋るでしょ』と言われるくらい(笑)」と告白。
念願の加藤組初参加となった上白石は「“加藤さん語”というのがあって、例えば普通に喋っているときって『あー、えっと、なんだっけ』とか言うじゃないですか。そういう日常的な会話のエッセンスをすごく盛り込んでいて、普通に喋っていて噛むみたいなニュアンスも加藤さんは脚本に起こしかねないので、その“加藤さん語”を早く話してみたいなという気持ちでいっぱいでしたね」と瞳を輝かせる。
一方で、「だからちょっといつもよりもせりふを覚えるのに時間がかかって。でも、せりふにするとものすごく血の通った言葉になっていくので、これが“加藤さん語”というか、加藤さんの世界の言葉なんだなと」と苦労があったことを明かした。
帰国生役の森田は、役のために初めてバレエにチャレンジしたといい、「作品のためにこうして習い事をして入るというのはすごく楽しい過程だと思っている」と笑顔。
また、「喋るイメージと先ほど皆さんおっしゃっていて、私も本当にそう思うんですけど、たまたま私の役はあまり喋らせてもらえなくて(笑)。でも、喋らない間の演出とかもしてくださるので、そこの濃度の違いというか、喋らない人・受け手の演出まですごくこだわってやってくださるので、その現場を今回も楽しんでやっていました」と明かした。
また、上白石と森田は以前より交流があったため仲良しだといい、「イン前から頼らせてもらって」「怒涛(どとう)のLINEで2人とも不安をぶつけ合いました」と笑い合っていた。