第1話冒頭の描写を回収するハッピーエンド
明日香の演奏会当日、遥斗は大阪行きを延期して会場に駆け付けた。明日香が驚きつつ、駆け寄ると、遥斗はその手を取って外に連れ出した。
「どうしても会いたかった」の言葉に、「思い出にしよう、気持ちにふたしようって決めてたのに。そんなこと言われたらできなくなるじゃん」と涙がこぼれる明日香。
遥斗はそんな明日香を抱きしめ、「やっぱり明日香と一緒にいたい。記憶が戻っても、まだできないことたくさんあるし、これからいろいろなことと闘っていかなくちゃらないけど…。心配もたくさんかけるかもしれないけど、俺…やっぱり明日香と一緒にいたい」と打ち明けた。
その言葉を聞いた明日香は「それでもいい。一緒に泣いて、一緒に笑いたい」と答えた。
物語のモチーフとなった名曲「366日」の歌詞にある、「それでもいいと思える恋だった」につながった瞬間だ。そして、この日は奇しくも1年前に2人が付き合うと決めた日というドラマチックな盛り上がり。高校時代の両片思いから始まり、紆余曲折あっても抑えられなかった思いが結実する様子に、心が温かくなる。
そしてラストは、第1話冒頭にあった桜を見上げる2028年の明日香のショット。その先に見えたのは、子どもを抱いて歩み寄る遥斗の姿だった。
多くの視聴者が不安を抱いていた中のハッピーエンド。SNSには「ハッピーエンドでよかった」「最終回が一番泣いた」「『明日香好きだよ』にズキュンときた」「最後までどんでん返しあるかと思ったけどホッとした」といった声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。