『9ボーダー』を経て「自分をすごく肯定できた気がします」
――今作での撮影を経て、お互いに変化したところはありますか?
川口:私は七苗とは立場は違うけど、実年齢が同じということもあって、いろいろなことを学べたと思います。
29歳の頑張る女性へのメッセージといいますか、脚本の金子ありささんのセリフもグサグサ刺さって。自分がやりたいことに向かって頑張るというのがいいんだな、それが正解なんだなということを学びました。そして家族っていいなと改めて思いました。
新井P:誰かが言っていましたが、年齢はただの数字であって、いくつになっても挑戦できるし、なんだってできる。「もう」とか、「でも」とか言わないで。劇中のセリフでも「もう29歳じゃなくて、まだ29歳」というのがありますが、そういうマインドでいたほうが人生は楽しめるということを学びました。
――『9ボーダー』はこの先、お2人にとってどのような作品になるでしょうか?
川口:年齢なんてどうだっていいし、自分がやりたいことをするのが正解なんだよというのを教えてもらった作品なので、自分をすごく肯定できた気がします。自分は1人じゃなくて、周りにはいろいろな人がいて、助けてくれる。未来の自分の背中を押してくれる作品になるのではないかと思います。
新井P: 脚本作りの際に、わりと自分を投影しているときもあります。あのとき自分はこう考えていたんだなと、のちのち思うのかもしれません。自分のロールモデル(笑)。
また、今作では仕事についていろいろな人から話を聞きました。「こんなことが許せない」とか「こんなことをしたい」とか、周りや世間の声を反映しているので、5年後とかに振り返ったときに「昔ってこういうことあったよな」と思い返すのではないでしょうか。
――最終回に向けて視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
川口:9話でだいぶ悲しい終わり方をしてしまい、コウタロウの過去とか、1時間で回収できるのかというくらい盛りだくさんの内容です。
3姉妹の行く末も、明るくポジティブな未来になっていてほしいなと思いますし…。みんな頑張っているから、全員幸せになってほしい。どのような結末になるか、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
新井P:この作品を見て、自分を好きになってほしいなと思います。自分は自分でしかなく、何歳になっても、今の自分がいいなと思えるように。人の人生を羨むのではなく。
結末については非常に頭を悩ませました。本当にいろいろなパターンが想定できて。いろいろなラストの形があったのですが、キャストやスタッフみんなの思いが詰まった結末になっていると思いますので、ぜひ期待してください。