吉田羊「この中では一番の若手。新人女優のつもりで頑張りたい」
登壇者が一人ずつあいさつする中、最後にマイクを取った吉田は「東京サンシャインボーイズ研究生の吉田羊ございます。私は15年前、復活公演『returns』にただ1人の外部ゲストとして参加をさせていただきました。その時、カーテンコールで相島さんから『今回から僕たちの仲間になってくれるメンバーをご紹介します。吉田羊です』と呼び込んでいただいて、私は全く知らなかったものですから、本当に驚いてうれしかったのを今も、昨日のことのように覚えています」と回顧。
「そして15年たって、またこうして本当に復活公演にお声を掛けていただいて、この15年間、仕事を辞めずに続けてきてよかったなとつくづく感じております」と、同公演に参加できることを喜んだ。
続けて「15年前は今よりは少しだけ若かった私も、年を重ねて老眼が進み、せりふ覚えも悪くなりましたけれども、この皆さんの中では一番の若手でございます。新人女優のつもりで頑張りたいと思います」と意気込み。
「念のため言っておきますと、私の赤いリップは三谷さんから『研究生らしからぬ赤いリップで登壇してください』というふうに言っていただきました。決して、私が悪ふざけをしているわけではございません。三谷さんのいたずらが早くも始まっているのだなと覚悟を改めてしました。どうぞよろしくお願いいたします」と三谷にやり返して見せ、爆笑をかっさらった。
三谷幸喜「勘弁してくれという選択肢はなかった」
30年後の再結集について、三谷は「正直言うとですね、僕はだんだん30年が近づいてくるにしたがって『嫌だなぁ』『やるのかなぁ』っていう思いがあったんですけれども、役者のみんなと、それから当時のスタッフが集まって『やろうよ』『やりたい』という声を聞いた時、僕は『この人たちに育てていただいた』っていう思いがすごく強いので、彼らがやろうって言った時、僕は『それはちょっと勘弁してくれ』っていう選択肢はなかった」と本音を吐露。
「本当にこんな日が来るとは思ってもみなくて、ここでみんながこうやって並んでいるのを見た時に、すごくもうなんて言うか、感無量というかね。おっさん、おばさんばっかりじゃないですか。なんか病院の待合室みたいな、そんな考えに浸りました」と劇団復活への思いを語る。
「今回の公演は30年の充電が終わった記念公演であります。これを機に劇団が再結成するわけではないんです。劇団はこの公演が終わり次第、再び充電期間に入ります。次は80年の充電です。次回公演は2105年になります。今世紀最後の東京サンシャインボーイズお見逃しなく! ありがとうございました」と三谷節を披露してて会見を締めくくった。
東京サンシャインボーイズ復活公演「蒙古が襲来」は、2025年2月9日(日)から3月2日(日)に東京・PARCO劇場で上演される他、3月に岡山、京都、松本、仙台、4月に札幌、大阪、豊橋、福岡、5月に那覇と10カ所を回る全国ツアーとなる。
NHKエンタープライズ