
北村さんの新しい一面を知ることができたのかなと思います
――嵩を演じた北村匠海さんとは共演歴もありますが、“朝ドラ”を通して感じられた印象をお聞かせください。
今回は、幼なじみから夫婦になっていく役どころで共演させていただき、距離感が一番近い役だったと思います。だからこそ、これまでに見てきた北村さんの印象とは違う瞬間を見ることができました。すごく大人で何事も俯瞰でクールに見ていらっしゃる印象があったのですが、もちろんそういう部分もありつつ、意外とひょうきん者なんだと知りました(笑)。幼なじみであり、夫婦となる距離感だったからこそ知れた部分でもありましたし、“朝ドラ”という1年間の撮影だったことでより新しい一面を知ることができたのかなと思います。
――改めて、柳井嵩役が北村さんで良かったと感じた瞬間を教えてください。
1年間撮影をしてきた中で、もちろん楽しかった瞬間もあれば、迷ったり、難しいなと感じたりする瞬間もありました。そんな中で、北村さんはすごく周りを見ていらっしゃる方なので、自然とサポートしてくださいました。シーンについて迷い、「ここはどう思う?」と聞いた時も、いろいろと一緒になって考えてくださって。そういう時もとてもさりげなく助言してくださる方なので、尊敬していますし、最初から最後まで本当に支えていただきました。
――阿吽(あうん)の呼吸のようなものも出てきましたか?
そうですね。後半の方がよりアドリブなどもありましたし、(阿吽の呼吸が)あったと信じたいです(笑)。
のぶと登美子は似た者同士だと思います
――嵩との結婚後、登美子との接点も多くなりました。のぶにとって登美子はどんな存在だったのか、また登美子を演じる松嶋菜々子さんの印象をお聞かせください。
のぶと登美子さんは、考え方は違う面もありましたが、のぶは登美子さんのバイタリティーの強さをとても尊敬していたと思いますし、登美子さんの気持ちも全く分からないという訳ではなかったと思うんです。口ではいろいろと言いつつも、登美子さんも嵩のことを思っている。その気持ちはのぶと一緒なので、アプローチの仕方は違いますが、似た者同士だなと思いました。
松嶋さんはすごくかわいらしい部分もあってとてもすてきな方です。物語前半で、登美子さんもいる中、嵩と千尋(中沢元紀)がけんかをして殴り合いになり、のぶが嵩をビンタするシーンがあったのですが、すごくいい音が鳴ってしまって(笑)。松嶋さんに「いい音が鳴ったね」と言っていただいて、うれしくなったのを覚えています。
――のぶ、蘭子(河合優実)、メイコ(原菜乃華)の3姉妹の関係性もとても印象的です。共演して刺激を受けたことはありますか?
3姉妹で過ごす時間は本当に楽しかったですし、2人ともすごくかわいく、のぶとしても癒されている部分がたくさんありました。河合さん、原さんお2人とも年齢は下ですが、年下には思えないほどしっかりしていますし、お芝居も、現場での佇まいでも刺激を受ける瞬間がたくさんありました。





































