満島真之介くんは、自由人ですから(笑)
──共演者の方で、印象的だった方はどなたですか?
いやもう、満島(真之介)くんがいないってことが、よくありましたね(笑)。あの人は自由人ですから、いなくなっちゃうんですよね。見学に行っていたりとか。すぐ「あれ? 満島どうした?」ってなるんですよ(笑)。
当時の悲惨さ…寒さだとか病気だとか暴力だとかを、いかにして表現するかに苦心してたんじゃないかなと思いますね。
──刺激になったことはありますか?
僕は役柄もあいまって、情熱だけで突っ走っちゃうんですけど。そういった中で、原田(泰造)さんの落ち着いた人柄って言うのは、非常に妬ましくもあり尊敬もありっていう、複雑な感じでご一緒していました。
満島くんは、ああいうキャラクターなので場を非常に和ませるんですよ。でも、いつもくだらないギャグばっかり言っているようで、あの年のわりにしっかりした考えも持っていたりして。
撮影外ではどこか自分のキャラクターを引きずりながら無駄話をしていたりするので、だんだんとパーツが合ってくるというか、そういう感覚になれましたね。
とにかくこの3人が、三銃士のように息が合っていないとだめなドラマだったので、そういった意味では、凸凹トリオでしたけど、凸凹なりにうまく合っていたんじゃないかなと思います。
──後編では、吉田茂を萩原健一さんが演じていますが。
やっぱり、現場は緊張していましたね。でも、ショーケンさんは芝居を楽しんでいらっしゃいました。初めてご一緒させていただきましたが、とても細やかに作り上げていく方なんです。メガネやステッキ一つ取っても、役作りの細やかさを感じました。
初め、吉田茂の格好になって出てこれらた時には、「資料で見た吉田茂がいる!」と思いました。含み綿も入れていらっしゃるようですね。
──見逃せないポイントを教えてください。
それぞれのシーンが印象的だったんですが…。
実は、中国ロケなんですけど、ずっと上海にいたんです。なので、実は万里の長城とかは見ていなくて。
万里の長城を見て「わ~、凄いや!」って言うシーンがあるんですけど、あれはグリーンバックの前でやっているんですね(笑)。
ですから、完成したものを見て「うわ~、凄いなぁ。俺たち万里の長城でロケしたんだなぁ」みたいな気持ちになっちゃたんですけど、一切、見てないんですよね。海も見てないし(笑)。非常に、CGの力に驚きましたね。
「どこにもない国」はエンターテインメント作品です!
──最後に、「どこにもない国」というタイトルについて、思われることを教えてください。
そもそも満州国自体が日本による傀儡(かいらい)国家で、世界に認められていない国だったんですよね。それから、終戦直後、日本が主権を奪われて、GHQの統治下に置かれて、「日本はどこにいったんだ、どこにもない国じゃないじゃないか」っていう意味もあるし。
あるいは丸山の中に、「国なんてどこにもなくて、理想の国を作っていくんだ」という思いもある。色んな意味合いがあって、面白いなと思いますね。
でも、ご注意を! 戦争を題材にした硬い作品と思わないでください(笑)。エンターテインメントとして作ったドラマなんです。
【前編】3月24日(土)夜9:00-10:15
【後編】3月31日(土)夜9:00-10:15
NHK総合で放送
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