――ご自身がこの作品を通して成長したと感じるところはありますか?
“感情で演じる”という面ですごく成長できたと思います。最初は「どうやってセリフを覚えたらいいかな?」とか、「主演という大役が自分に務まるかな」という不安ばかりでした。その不安を取り除いてもらうために監督とお話したんですけど、「台本に書いてあることはあらすじであって、自分の思う言葉で、言いやすい言葉にしてもいいから、感情で瀬名になれれば大丈夫だと思います」と言ってくださいました。
その言葉を信じて撮影を進めていったら、瀬名に入り込んでいく様子が自分でも感じられて、セリフを言うというより、自分の感情で動いているんだなって思えるようになりました。だから、台本に書かれている以上に泣いていましたね(笑)。「瀬名はきっとこういう思いなんだろうな」って思ったら、自然に涙が出てきちゃうこともありました。
――NMB48で活動されているとはいえ、同世代の女子ばかりの撮影現場というのは珍しかったと思うんですが、現場の雰囲気などはいかがでしたか?
華養子(かよこ)役の秋月成美ちゃんとは、本当に瀬名と華養子みたいに仲良くなって、今でも連絡を取り合っています。でも、みんな忙しいのでなかなか会えたりはしないですね。「今度ご飯を食べに行こう」って話しているので、それを実現させたいなって思います。
支檻(しお)役の小宮有紗ちゃんは、実は昔、同じ事務所に所属していた時期があって、久しぶりに会いました。共演者として名前を聞いたときに「もしかして、出る?」ってメッセージを送ったら、「そうなんだよねー」って返ってきて。お互いの役柄的に、現場で一緒になるのは1シーンしかなかったので、お喋りする時間はあまりなかったんですけど、懐かしい話ができました。「お互いに活躍する姿を見て、また大きくなって出会えたことがうれしいね」って話していました。
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