伊東歌詞太郎が著書に込めた思い、伝えたいこと
この第1作は、以前から温めていたプロットがあったものの、約1カ月で書き上げたという。確かにそんな熱やスピード感が詰まった作品になっている。この小説執筆で目指したことを尋ねると「社会貢献」と伊東歌詞太郎は答えた。
「家庭や子どもたちが直面している問題の中には、当たり前のことと思われて報道されない問題がたくさんあります。本質と異なる報道をされていることもある。そんな状況を色濃く作品に反映させることはできたと思っています。読んだ人が問題を知って、悲しくなることもあるかもしれないけど、最終的に優しい気持ちになれる作品だと思う。読んでくれる人が増えると、優しい人が増えるから、そういう意味で社会貢献です」
次回作についての意気込み、構想も聞いてみた。
「家庭だけじゃなくて、家庭教師業界も問題を抱えているところがある。中にはいいかげんな経営をしている会社もある。そうしたものに対しては怒りを感じるから、そんな暗部も描きたい。続編は必ずやりたいと思っています。けど、時間をください」
シンガー・ソングライターとしてではなく、小説家として掛けられる言葉は「すべてが新鮮」という伊東歌詞太郎。歌と小説では「結果を見ると全く同じ。歌も小説も伝えたいことを伝えるものだから。でも、音楽は伝えたいと思ったらパッと行ける。でも小説はプロセスが違う。きつかったけど、音楽と並行してこれからもやっていきます。今度はもう少し時間をもらって(笑)、間違いなくやりたいと思います」
この先も「家庭教室」出版記念イベントは全国各地で控えている。そしてワンマンライブ「HAPPY REBIRTHDAY」の詳細も発表された。著書、音楽、イベント、ライブと、いろんなところで放たれる彼のメッセージに注目しておこう。
著者:伊東歌詞太郎
定価(本体1,300円+税)
発売日:2018年5月16日
発行:KADOKAWA
<伊東歌詞太郎(いとう・かしたろう)>
抜群の歌唱力を武器に、動画投稿サイトの「歌ってみた」カテゴリで人気を拡大。2012年1月の動画初投稿から1年足らずで投稿動画の総再生数は1,100 万回に到達する。2014年1stアルバム『一意専心』でメジャーデビュー。続く2015年発売の2ndアルバム『二律背反』も好セールスを記録する。2017年、10曲全て自身作詞作曲による3rdアルバム『二天一流』をリリース。
【伊東歌詞太郎ワンマンライブ「HAPPY REBIRTHDAY」】
公演日:2018年7月25日(水)
会場:TSUTAYA O-EAST
開場:18:00 / 開演:19:00
チケット一般発売:6月23日(土)
オールスタンディング:前売り 4,500円(別途ドリンク代)
※詳細はオフィシャルサイトで
http://kashitaro.com/