玉山鉄二演じる“赤塚不二夫”の突き抜け感がすごい!不二夫を支える衣裳のこだわりに迫る
今作の衣裳のテーマは?
全編を通してそれぞれの時代の気分が出ること、観てくださった方が楽しめること、そして演者さんも楽しめることをテーマに決めました。
また、玉山さんが演じる赤塚不二夫を意識することと、衣裳が一人歩きしないことを意識しています。
赤塚不二夫の衣裳のポイントは?
赤塚さんご本人の資料がたくさん残っているので、もちろん参考にさせていただいておりますが、監督や玉山さんとご相談する中でこの作品に合う赤塚不二夫像を作っていこうということになりました。
前半は行動がユニークで突拍子もないことが多いので衣裳は跳ねすぎず、1960年代の懐かしい匂いのするもの(オープンシャツやスーツなど)落ち着いたものを着用しています。テレビなどのメディアに出るときは実際の映像を参考に派手な出で立ちにしています。
取材シーンなどもスタイリストが用意したであろう設定でいつもと違う(太めのボーダーやカラフルなスーツなど)もので、オンとオフを表現しました。
後半では作品に対する苦悩や病に侵されるシーンになりますが、ここではあえて楽しい雰囲気を出すためにご自身のキャラクター(イヤミやニャロメなど)の Tシャツやセーターを着用しています。
実際の赤塚さんも晩年はご自身のキャラクターのものをよく着用されていたそうです。
赤塚不二夫以外のキャラクターで、特に衣裳にこだわっているキャラは?
このドラマに出てくる登場人物は誰もが人間らしく愛らしいので、全員に愛着があります。
その中でも女性キャストの方々はそれぞれに個性があって衣裳でその違いを出していくのはとても楽しい作業でした。長谷川さん演じる登茂子はアーティスト気質なので色使いやスタイルも大胆でかっこいいものが多いです。登茂子に対して比嘉さん演じる真知子は優しくて包み込むような性格、花柄や優しい色使いを好みます。
一番変化を楽しめるのがりえ子だと思います。10代から30代後半までの年齢の幅もありますが、ユニークな両親に育てられた子供の迷いのような…いろいろなスタイルの衣裳を着ています。個性的な配色(水色に赤とか)、大胆な柄(大きな水玉や太めのストライプ)など不二夫の描く漫画のキャラクターのような大胆な衣裳を意識しました。
ロンドンから帰ってきてからは本来の自分を取り戻したのか、シンプルなスタイルになります。
その他、注目してほしいアイテムなどはありますか?
オリジナルキャラクターのデータをいただき、ニャロメのワッペンを製作して玉山さんが着用されるセーターにつけました! とても贅沢な一品です。
7月7日(土)放送 第2話あらすじ
「モテモテで困るのだ」
妻・眞知子(比嘉)が突然家出をし、何が原因なのか、不二夫(玉山)には心当たりがありすぎてわからずにいた。理由を確認していくと不二夫が眞知子に渡した指輪が原因だったことが判明。常に面白いことを探し“世界一のバカを目指す赤塚不二夫”は良いが、妻に高価な指輪を贈るような、普通の男になった不二夫を眞知子は許せなかったのだという。そんな眞知子の想いが伝わり、不二夫は再びギャグ漫画の道を邁進することに。
毎週土曜夜8:15-8:45
NHK総合にて放送
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