橋本さとし×濱田めぐみ対談! 「“ドロドロジュクジュク”感…濃さでは負けない!」【メタマク連載】
「劇団☆新感線では容赦なく笑ってくれるからありがたい」
――最初の顔合わせ、本読みの印象はいかがでしたか?
橋本:先のことを考えず、目先のことをコツコツとやっていくしかないなと感じました。1回読み通しをしたら、この先すごい大変なんだろうなという山場がすごい見えてきて、遠い山を見るより今は目の前の山を地道に乗り越えていこうと。もう、先の山々を見ていると「遠いな~」って気が遠くなってしまうので(笑)。
読み合わせが全てではないですけれど、それぞれの役者のテンションやこういうタイプの人なんだなというのが見られたし、その中で自分がどういうテンションで立っていればいいのかというのも感じられたので、先を見すぎず、自分の今立ってる場所をしっかりと意識しながらやっていこうと思いました。
濱田:初めての劇団☆新感線さんの現場で、少し緊張しながら入ったんですけど、劇団☆新感線さんの空気感は心地が良くて、そこに自分が入れる喜びをすごく感じました。
いつもは使わないような不思議な言葉とかいっぱいあってどういう風にしゃべったら正解なのかも全くわからず不安でしたが、時間が経ったら落ち着いて喋れるようになりました。
全てが初体験の感覚というか…自分の中の初々しい面を見て「ふふっ」と笑ってしまいましたね。面白かったです。この歳になって「お前なにドキドキしてるんだよ!」って自分にツッコんでしまいました(笑)。
――橋本さんはそんな濱田さんをご覧になっていかがでしたか?
橋本:本当に貴重な瞬間に立ち会えたなと思います。だってね、言わずもがなの日本のミュージカル界のトップ女優さんで、皆が「すごい!」って言っている人が劇団☆新感線の稽古場に現れて緊張した面持ちでいると言うのはなかなか見られないですよ。「濱めぐが劇団☆新感線のせりふでどんな喋り方をするんだろう」って僕だけじゃなくて 他のみんなも楽しみにしてましたからね。
でもね、途中から馴染んできて笑いを取るようになっていて、「くそっ!」って思いました(笑)。
俺はもっとがんじがらめになってるめぐちゃんを見たかったんですよ。でもめぐちゃんは早めに感覚を掴んで、「ここはこうしたらいいかな」って感じ取って表現しちゃって…「スベリ倒したらええのにな」って思ってたのに(笑)、ちゃんと笑いをとっていたので…。
でもそれも想定できていたことではあって、僕の中ではめぐちゃんなら絶対大丈夫だろうなって思っていたので、すぐに馴染めてよかったです。
濱田:(笑)。皆さん優しいですよね。
橋本:どの作品でも最初はやっぱり緊張するから、初めての読み合わせで笑っていいのかなと悩む現場が多いけど、劇団☆新感線では容赦なく笑ってくれるからありがたいです。
――橋本さんは21年ぶりの劇団☆新感線ということですが、初参加の濱田さんに劇団☆新感線の先輩としてアドバイスはありますか?
濱田:欲しいです! ください!
橋本:まずは自分を捨てるということかな。自分というものを“無”にして、演出家のいのうえ(ひでのり)さんが言っている事に食らいついていくというのが大事かなと。
せりふを頭に入れたらあとは、いのうえさんが「このタイミングで言えばいいです」ということをどんどん受け入れてやっていく。自分の中で咀嚼しながら、解釈しながら自分のものにしていくのが大事で、いのうえさんの頭も自分のものにしていく感覚ですね。
あとは、じゅんさんのようにいのうえさんの演出と全然違う方向に持っていくパターンもあるけど(笑)。
濱田:そんなの無理だわ! そんなテクニックないですし(笑)。
橋本:そうでしょ。いのうえさんに「もうそれでいいよ!」って言わせるからね(笑)。
【disc1】2018年7月23日(月)~8月31日(金)
【disc2】2018年9月15日(土)~10月25日(木)
【disc3】2018年11月9日(金)~12月31日(月)
IHIステージアラウンド東京(豊洲)にて上演
「きれいは汚い、ただしオレ以外」MV
http://www.tbs.co.jp/stagearound/
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