――「未来のミライ」の大きなテーマとなっているのは、過去から未来へとつながる家族の絆。そこに対する上白石さんの思いをお聞かせください。
ことしの春から姉と二人暮らしを始めて、両親と離れて暮らすことになり、今まで以上に家族のつながりを感じている気がします。今まで(実際の距離的に)身近にいたからこそ見えなかったものもありますし、離れたからこそ分かることもあるなと。多分、大人になるにつれて、親との関係性も変わっていくと思いますが、私にとって家族はどんなことがあっても支えてくれる存在なんだと思います。
――では、そんな上白石さんにとっての未来とは?
私はいつも自分に起こることに対して飛び込んでいくタイプなので、自分の未来を想像したことはあまりないかも。でも、俳優として日々精進したいという思いはあるので、今は18歳ですけど、20歳という大人の第一歩を踏み出すときに、どれだけいいお芝居ができるか、どんな表現者になっていきたいかは日々考えていますね。とはいえ、あまり自分一人で考えすぎてもつまらないし、それこそ自分の感情に素直なくんちゃんのように、初めて起こることに対するワクワクを素直に感じていけたらいいなと思います。
映画「未来のミライ」
7月20日(金)公開
配給=東宝
監督・脚本・原作=細田守/声の出演=上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子ほか