――DVを受けるという難しい役どころでしたが?
自分とはかけ離れていてこれまでに演じたことのない役柄だったので、初めて聞いたときは「どう演じよう」という不安と、“新しい挑戦”へのわくわくした気持ちを同時に感じました。
――どのように役作りをしましたか?
「DVを受ける女性の気持ちってどうなんだろう?」というところから入って、DVについていろいろ調べました。DVって逃げようと思ったら逃げられるはずなのに、心のどこかで相手に依存してしまっている。
亜梨沙にも「自分はこういう運命なんだ」とどこかで諦めている部分があるので、そういう深層の心情的な部分をどうやったら出せるのかと悩みました。
――自分とかけ離れた役。ご自身との共通点はありますか?
あまりイメージにないと思うのですが、実は細かいところを気にしてしまうところは似ているなと。
亜梨沙とはテンションが違うんですけど、よく親友に「そういうとこ気にする?」って言われたり、占いで「“気にしい”の線が出ています」って言われたり(笑)。
演じながら、違うラインで生きてはいるけどリンクするところはあるなって感じました。
――演じる上で意識したところは?
“気にしい”な部分をどこまで出せるかということをテーマに、ちょっとした音にびっくりしたりとか、人の顔色をうかがうような仕草だったり、しゃべり方や声の大きさなどを意識して演じました。
――大変だったシーンは?
旦那役の脇さんに押し倒されて首を絞められるシーンは、脇さんの演技が真に迫っていて、「これ、本気でやられたら死ぬな…」って思いました(笑)。
でも本番が終わると、脇さんは「ごめん! あぁ、俺は本当に最低だ…」って言って心から心配してくださって、本当に優しかったんですよ。
――これまでとは違ったアクションシーンもありましたが?
(アクションが得意なため)ちょっとうずうずしましたね。「本当だったら、バン、ドン、ガーンで終わらせちゃうのに」(笑)。か弱い役のアクションって逆に難しくて…。
殴り慣れていないから手首で殴ってしまうということなどを教えてもらいながら演じました。すごく勉強になりましたね。
――純也役の佐藤さんとのエピソードは?
車の中で純也が亜梨沙にメロンパンを半分にちぎってくれるという、笑えてキュンとするシーンがあるのですが、実際は車内の温度が高くてメロンパンがベッタベタだったんです。
しかも、佐藤さんは袋に入っている方じゃなく、手でちぎった方をくれるという…(笑)。そういう演出はなかったので、佐藤さんは天然なんだなと思いました。そんな天然なところも純也っぽいなって思いました。
9月22日(土)公開
ザテレビジョンがLINEでドラマニュース専門アカウント始めました!
主演インタビューや編集部オリジナルのドラマニュースがまとめて読めます!
下のボタンから「友だち追加」しよう!