“めちゃイケ”終了は「大きかった」
――2017年ころから本格的に女優としての活動をされていますね。
本格的でもないんですが(笑)、楽しいです。40歳を超えて、出産を経て、離婚を経て、ある程度長く芸能界で活動できていて、自分の中で「私ってこういう女でこういう生き様」というのが開けて見えたんですね。今お芝居をしたら、鈴木紗理奈の芝居というのが地に足がついている今、できるかもしれないと少し思えたんです。
お芝居だけじゃないんですけど、この1、2年で仕事がすごく意欲的になりました。自分の生きる道と、生きるべきキャラが定まったというか。それまでは若かったし、迷いもあったし、キャラもぶれたところがあったんですけど、そのブレがなくなって、今いろんなことをもう一回フレッシュな気持ちでやりたいなという感じです。
――そういうことは演じている中でも実感されますか?
そうですね。賞をいただいた映画は、子供を産んだ後じゃなかったらできなかった芝居だと思います。ほぼそうです。あと、何を経験したらいいんやろうか? 出産を経て、離婚を経て、あとって…なかなかですよね(笑)。なので、そういう経験を人間味として出せる女優になりたいなと思います。「胸が痛くなるな」とか「紗里奈が言ったら説得力あるな」とか言われる、そんな女優さんになりたいです。
――「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)が2018年春に終わりました。
大きかったです。でも、良いタイミングで終わったというか、メンバー全員がやり切ったと思うので、悔いはないです。
――“めちゃイケ”終了は、女優・鈴木紗理奈に影響ありましたか?
でも、今後もバラエティーにも変わらずに出たいと思っているんです。両立はすごく難しいことで、役者はプライベートは見せない方がいいと思うし、バラエティーはなるべくプライベートに感じるような発言をした方がいい。その両極にあるものを、一人の人間の幅広さとして全うできたらと思っているんですね。
なので、今後も変わらずバラエティーにも出ていくと思うんですが、女優としてのステップアップというより、人としてのステップアップを常に考えています。
――では、最後に舞台「あいあい傘」の見どころと、読者へメッセージをお願いします。
宅間さんの舞台を見た後って、本当に温かくて切なくて、家族を大事にしようとか、隣にいる友達を大事にしようとか、当たり前だけど忘れがちなことが“ずどーん”と胸に入ってくるんですね。
大事なものってすごくシンプルで忘れがちですけど、それをガッと戻して、「人生で大事なものってこれやぞ! わかっとるのか?」みたいなものを突きつけられるので、舞台を見に来たことがない方も含め、全ての方に見ていただきたいです。
そして、日本人とか道徳とか愛とか家族とか、子供のころに「これが正しいんだよ」って習ったことを取り戻して、次の日から生きていっていただきたいなっていう思いです。ぜひ、劇場に見に来てください。
<公演日程>
10月5日(金)埼玉・志木市民会館パルシティ<プレビュー公演>
10月8日(月)宮城・電力ホール
10月21日(日)佐賀・鳥栖市民文化会館
10月24日(水)栃木・足利市民プラザ
11月2日(金)~11日(日)東京・サンシャイン劇場
11月15日(木)新潟・りゅーとぴあ・劇場
11月18日(日)広島・はつかいち文化ホールさくらぴあ大ホール
11月23日(金・祝)~24日(土)北海道・道新ホール
11月30日(金)~12月4日(火)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
12月6日(木)~9日(日)愛知・ウィンクあいち
出演=星野真里、宅間孝行/鈴木紗理奈/竹財輝之助、弓削智久、大薮丘
前島亜美、越村友一、柿澤仁誠(Wキャスト)、佐田照(Wキャスト)/モト冬樹、川原亜矢子/永島敏行
作・演出=宅間孝行
公式サイト=http://takufes.jp/aiaigasa/
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