<半分、青い。>鈴愛の“朝ドラヒロイン感”はずれた人生に共感の声「現実ってこうだよね」
永野芽郁「変わらないからこそ鈴愛」
最終回が放送された9月29日、公式サイトでは、永野芽郁と佐藤健のインタビューを掲載。その中で、永野は鈴愛について「鈴愛もあまり変わった実感がありません。40歳になっても子ども時代と変わらない口調ですし(笑)」と前置きしつつ、「でも、変わらないからこそ鈴愛だなぁ、とも思います。周りを気にせずに突っ走って、うまくいったり、うまくいかなかったりする。それって人間らしいですよね。たぶん、良いとか悪いとかより前に、人としてのパワーにあふれているのが鈴愛なのかもしれません」と振り返った。
「鈴愛の人生ってかなりリアルだと思う」「人生は期待通りに進まないけれど、悪いことばかりじゃない。現実ってこうだよね」「“正しい生き方”ができていない自分みたいな人間に優しいドラマだった」——。「半分、青い。」最終回を受け、SNSなどではそんな声も上がっている。
“初志貫徹”こばやんが再登場
“王道”の朝ドラももちろんいいけれど、現実はそんな人生ばかりではない。壁に阻まれて前に進めないこともあるし、自分自身が能力の限界を感じて諦めてしまうことだってある。リアルに近いヒロインを描いたことが、この作品の“新しさ“だったのだろう。
そんな「半分、青い。」だが、最終回には“王道”らしき人生を歩んだ人物も登場した。高校時代の鈴愛が初めてデートした相手・新聞部(当時)の“こばやん”こと小林(森優作)だ。
拷問器具について熱く語る鈴愛に引いてしまった小林と“次の約束”を交わすことはなく、恋はフェードアウト。それから20年以上の時を経て、小林は新聞記者となって鈴愛の前に現れた。
「本当に新聞社に入ったんですね」と感慨深げな鈴愛に、小林は「初志貫徹」と言い放った。その一言を、鈴愛はどんな思いで聞いただろうか…。鈴愛と好対照な人生を歩んだこばやんが最終回で登場したのには、“懐かしキャラ登場”だけではないインパクトがあった。
見る者の予想を裏切る半生を歩んできた鈴愛。この先もきっと、予測不可能で生きる力にあふれた人生を送ることだろう。鈴愛のこれからの人生に幸多からんことを願うばかりだ。
なお、10月8日(月・祝)には連続テレビ小説「半分、青い。」総集編を NHK総合で放送予定。 昼1:30-2:58総集編(前編)、 昼3:05-4:33総集編(後編)となっている。後日BSプレミアムでも総集編を放送予定。「半分、青い。」本編は初回からすべて、有料動画サービス・NHKオンデマンドでも視聴できる。