オトナの土ドラ『結婚相手は抽選で』高梨臨「常に挑戦する人生を送りたい」
「お互いの人生を尊重し合いたい」
――ことし2月にご結婚された高梨さん。ご自身が「これは譲れない」という条件はありました?
私はどちらかというとお互いの人生を尊重したい派なので、(相手から)“何も求められないのが条件”っていう感じでしたね。私も“こうしてほしい”っていうのは別にないから、相手にも“こうしてほしい”と望んでほしくないというか。お互いを仕事しつつ、お互いの人生を尊重し合える人だったらいいなと思っていました。“気が合う”ことも大事だと思いますけど。
――この“抽選見合い結婚法”、ご自身としては“アリ”ですか?
最初は「あり得ないでしょ」という感じで台本を読み始めたんですけど、だんだん「それはそれでいいのかな」という気持ちになりました。今はみんなネットばかりで外に人に会いに行く機会が減っているかもしれないですよね。たとえば結婚相談所みたいなところに行く勇気はなくても、強制されたら(お見合いに)行けるっていう人ももしかしたらいるかもしれない。ただ、このドラマでは3回断るとテロ対策活動後方支援部隊に行かされるので、それがなければ、ですけど(笑)。
奈々とは「共感する部分が多かったです」
――今回の役どころにはどんな難しさがありますか?
奈々は人間っぽいなと思う部分があるんです。奈々は実家がお金持ちで一流企業に就職してて、嵐望(大谷亮平)というカッコいい彼氏がいて。はたから見たら「奈々さんはいいよね」って言われるタイプの人間なんですけど、実は全然自分の中では満足していない。心の中では“このままでいいのか”ってすごく悩んでるんですよね。向き合おうとすると苦しくなっていく感じの役なので…。この役に向き合うこと自体がけっこう苦しいなって思うことは多かったですね。
――奈々はおばあちゃんのいう通りに生きてきたキャラクター。ご自身と奈々の似ている部分、違う部分は?
私、仕事をしているときはサバサバしている感じかもしれないんですけど、案外自分の意見が言えないタイプなんです。そういう意味では、共感する部分が実は多かったです。思ったことが言えなかったり、思ったこととは逆のことを言ってしまったり。奈々は自分と真逆のタイプ、という感じではなかったですね。
――奈々を通して、どんなことを感じてほしいと思いますか?
奈々を演じて、自分ももうちょっと「これがしたい」という意思を持って前向きに人生を送ろうと思った部分もあります。最後の最後、やっと奈々が一歩踏み出せそうになるので、皆さんにも「頑張れそうな気がする」と思っていただけたらすごく嬉しいです。