佐藤健×高橋一生、2人でモロッコで迷子になりかけ「心細さがハンパなかった」
モロッコで九十九の落語を聞いたときは感動しました
そのモロッコでのシーンでは、九十九が砂漠のど真ん中で、落語の十八番「芝浜」を披露する場面も。一男と九十九は大学の落語研究会で意気投合したという設定で、大学時代のシーンでは佐藤も古典落語の「死神」に挑戦している。
佐藤「モロッコの砂漠で、九十九の落語を聞いたときは感動しました」
高橋「立川志らく師匠に指導していただいたのですが、自分で演出を組み立てていく感じは面白かったです。お芝居とはまた違ったアプローチのものを、この歳で初めてやらせていただけたことは、とても新鮮でした」
佐藤「僕も落語に挑戦するのは初めてでした。九十九は落語の天才なので、彼が落語を披露するシーンはマストだけど、一男に関しては映像として3秒ぐらいあればいいかなと。だから、そんなに練習が必要だとは思っていなかったんですが、僕自身、落語家さんに敬意を持っていたので、志らく師匠が指導してくださると聞いたときには「マジかよ」と思いました。志らく師匠に落語を教わる機会なんてそうないので、佐藤健個人として落語の練習をしていましたね」
高橋「志らく師匠の落語を目の前で見られるなんて、本当に貴重な体験でした。しかも、自分だけのためにやってくださるなんて、どれだけ贅沢な時間なんだと(笑)。撮影では、砂漠での落語のシーンは25分ぐらいをぶっ通しでやって、健くんとの大学時代の落語会のシーンは、健くんの『死神』と僕の『芝浜』を一連で撮影して、30分以上長回しをしているんです」