<いだてん>四三と孝蔵が日本橋で交差!二人の“麒麟児”の歩みを追う
憧れの人を見つけた青年時代
海軍兵学校に不合格となった四三は、幼なじみの美川(勝地涼)から、こんなことを言われる。
「金栗くん、僕は東京高等師範を受けることにしたよ」。
四三が抱っこしてもらえなかった憧れの人物、嘉納が校長を務める東京高等師範学校への進学を決めたころ、孝蔵も運命の出会いを果たす。
吉原で遊んでいたものの、金がない孝蔵。吉原の若い衆に追われて逃げ込んだ先で見たのは、橘家円喬(松尾スズキ)の高座だった。この瞬間に、落語家・円喬のトリコになった孝蔵は、「この人の弟子にならなってもいい」と考え始める。
やるべきことが見えてきた
東京高師に合格した四三は、美川と共に上京し、寮生活を始める。最初は東京での生活に馴染むことができず、「熊本なら…」と弱音を吐いていたが、“マラソン”との出合いで、全てが一変。ここから、走ってばかりの四三のマラソン人生が始まる。
四三にとっての“マラソン”は、孝蔵にとっての“落語”。運命的な巡り合わせで、二人は自分が生涯やるべきことを見出していく。
そんな2人の心境が描かれた第3回(1月20日放送)。実は、二人が初めて交差したのは、この放送回だった。円喬を真似して、一人で落語を稽古する孝蔵の後ろを、四三が「会いたかばってん、会われんた~い!」と大声で歌いながら走っていたのだ。
来る羽田の予選会。いよいよ“人生の師”と出会う
校内でのマラソン大会では3位を獲得し、嘉納から「君は予科か」と短い言葉をかけられた四三は、本科生になると、徒歩部に入部。さまざまな無茶をしながら、マラソンの技術を磨いていく。そして、嘉納が開催した羽田のストックホルムオリンピックの予選会に出場し、見事に世界記録を大幅に更新。
ふらつきながらゴールした四三は、憧れだった「嘉納先生」に抱きかかえられ、こう言われる。「金栗くん、君こそ世界に通用する“いだてん”だ!」。
そんな、四三の運命を変えた予選会の日、孝蔵にも運命的な出来事が起きる。
予選会に出場する人力車夫・清さん(峯田和伸)に代わって、俥屋をしていた孝蔵の元に、円喬がやってくるのだ。
「師匠の芸にほれました!」と弟子入りを志願する孝蔵を、円喬は「じゃあ、明日も浅草から人形町まで頼むね」と俥屋として使い始める。