<広瀬すず>「涙が止まらなかった」“朝ドラ”ヒロインへの思い語る
松嶋菜々子には「圧倒的な強さを感じるし、お母さんの愛情や優しさも」
――なつの育ての母親・柴田富士子役で松嶋菜々子さんが出演されます。連続テレビ小説「ひわまり」(1996年NHK総合ほか)で主演を務めた“朝ドラヒロインの先輩”の松嶋さんからのアドバイスはありましたか?また共演された印象を教えてください。
1日で60シーンくらいリハをした日があって、(多くの)セリフを覚えていったんです。そのときに松島さんから「こういうのが次々来るからね」と、大変さを教えていただきました。
松島さんの印象ですが、私はすごく考え込んでいろいろと台本に書き込むタイプではないんですが、見ていると松嶋さんも多分そうだと思うんです。
そして、松嶋さんは共演者の方とその場の化学反応をすごく楽しまれているんですよね。それがもちろんプレッシャーではありますが、すごく心強くてかっこいいです。
圧倒的な強さを感じるし、お母さんの愛情や優しさも感じられて。
お芝居を通して松嶋さんからもらう感情があるからこそ、自然と涙があふれたり、「ありがとう」という言葉が生まれたりするシーンが本当に多いんです。
カメラが回っていないところですごくお話しているわけではないんですけど、何も話さなくてもセリフを交わしたらすごく感情をもらえるので、そのトーンと温かさに支えてもらっています。
――では、連続テレビ小説「わろてんか」(2017年後期、NHK総合ほか)にも出演された、お姉さんの広瀬アリスさんから何かアドバイスはありましたか?
朝ドラのヒロインは大変だという話を結構聞くので、クランクイン前から覚悟しておこうと思っていたんです。
「ヒロインじゃないけど大変だった!」と姉もずっと言ってましたし、撮影中の姉を見ていてもそうでしたし。
決定したとき、普段、姉とはあまり仕事の話をしないんですが、「いやー、朝ドラのヒロインは大変だ!」ってメールがきて。
「そんなに!?」って思っていたんですが、撮影が始まったら本当に楽しいんですよね。
もちろん朝から晩まで長丁場のシーンもありますし、共演者の方からも「大丈夫?寝られてる?食べられてる?」ってすごく心配されるくらいなので、やっぱり大変なのかなと思うんですが、自分自身ではまだ大変だと感じたことはないですね。
スタッフさんからは「これからだよ」と言われるんですが…どうなんでしょう(笑)。