「ドラマの世界観や主人公の心情をくみ取って作りました」
――今回、本作の主題歌も担当されています。歌詞にも挑戦されたそうですね。どういうイメージで制作されましたか?
すでに撮影は終わっていたので、ドラマの世界観や主人公の心情をくみ取って作っていきました。人って失望や絶望をして虚無感にかられると、案外、普通の顔になったりするんですよ。静かに見えるのに深い部分には闇がある。落ち着いた楽曲なんだけど、少しずつ掘り下げていくようなイメージです。
――「演じること」と「歌うこと」というのは、柴咲さんにとってどういう位置づけなのでしょうか?
ドラマはチームでやることで、ある意味「駒」というか、自分がひとつの役割を与えられて演じるという感覚です。歌となると自分のものですし、今回のように、同じテーマで、一つの物語を二つの見方で切り取るような作業は、脚本があって物語があるけど「自分はどう捉えているか」完全に自分視点で紡ぐことができる…。「再プロデュース」みたいな感じですね。
――作詞は手書きでされているのでしょうか?
パソコンで打っていても、手書きで書き直すこともあります。その時、自分がどういう字を書くのか興味深くて、丸文字っぽくなったり、シャープになったり、変化があるので不思議なんですよ。その文字を見て歌詞が思いつくこともあります。
――最後に、このドラマを通して世間に伝えたいことはなんでしょうか?
うーん。難しいですけど…。今って社会を形成している途中段階なような気がするんですね。日本も発展してきてすごく豊かになっているけど、そうでない闇の部分もあるのかなって。そこで自分の考えを押しつけたり「正義」を口にし過ぎたりすると反対に「悪」になるなって感じることがあります。SNSがこれだけ普及している時代に、相手を非難する時は、本当によく考えて、それでも言うべきなのか「しっかり考えて発言しないといけないな」って思いました。
特にこの作品に携わって、自分が言われたらどうか「想像力を高めていかないと」ってより一層思いが強くなった気がします。
4月27日(土)スタート
毎週土曜夜10:00-11:00
WOWOWプライムで放送
※第1話は無料放送。全6話
原作=角田光代
脚本=篠﨑絵里子
監督=森ガキ侑大
音楽=山口由馬
出演=柴咲コウ、田辺誠一、伊藤歩、眞島秀和、桜井ユキ、松澤匠、松本笑花、西田尚美、倍賞美津子、高畑淳子、佐藤めぐみ、滝沢沙織、利重剛、酒井美紀、光石研、風吹ジュン、水野美紀
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