平成を代表するアーティストが、新時代のルーキーにエール! 「キモチええことがきっとある」
―― ちなみに、赤松さんと眞鍋さんのデビュー当時は?
赤松:初めてバンドを組んだのは、中学2年生のころ。文化祭のオーデションライブが学校の体育館であって、そのときのステージ上での快感がいまだに忘れられないんですよね。やっぱり根本的にはあるのは、目立ちたいっていう気持ち。
僕元々吹奏楽部だったんやけど、最初はサックスやトランペットをやりたかったんです。でも人気の部活で生徒数が多くて、先生が担当を唇の形で楽器を選んじゃって(笑)。そこでなぜか僕はパーカッションで、そのままドラムを続けている感じ。当時は「俺の口の形、何がアカンかったん!?」って思ってたけど、今では、逆に選んでくれてありがとうって感じですね。
眞鍋:僕も実はブラバン(ブラスバンド)出発で、小学校から音楽が好きだったんです。中3のときにギターを始めて、そこからバンドを組むようになりました。そのころ街のバンドイベントに出場して、かれこれ30年以上ずっと音楽を続けています。
今でも、ブラバンでステージに立っていたときのように、今でもステージは“発表会”みたいな心境ですね。でも、音楽をみんなで演奏するというのは、ブラバンもバンドも同じ感覚なんですよね。
―― BLUE BELLの結成のきっかけも教えてください
サヤカ:私は2年ほど前、アコースティックデュオを組んでいて。
タイチ:元々、彼女とは友達だったんです。僕自身は毎日飲んでいるだけのような生活だったので、歌手としてデビューするとは思わなかったですね。
サヤカ:タイチは歌が上手いなーとは思っていたんですけど、まさか一緒に組むことになるとはね。
タイチ:実は、僕がサヤカを応援していたんですよ。有名になって欲しかったので、曲を知り合いに作ってもらってライブをさせてあげたいなって思っていたんです。でもなぜか、僕も一緒にデビューする方向でトントン進んでいきました。
赤松:たぶん、ステージの上で一番近くで応援したかったんでしょうね(笑)。
タイチ:今日の結果が自分の中では納得いかなかったので、もっと練習して有名になりたいです!
赤松:そういう気持ちの繰り返しですよね。今日もすごく大変だったと思うけど、楽しい部分もあったはず。楽しさと苦しい思いの繰り返しで成長していくんですよね。(これから大変な思いして)かわいそうに!(笑)
眞鍋:わははは
BLUE BELL:えッ!?(笑)
―― それはお二人へのエールと受け取ってもいいですか?
赤松:「昔の方が楽しかったよな」と納得いかないながらも、どんどん進んじゃうんですよね。僕なんかでも、いままで納得のいくライブはなかった気がするもん。もちろん、その時々はすごく楽しかったけど、振り返ると納得するライブなんかなかった。
眞鍋:そう、ないない。
赤松:(学生時代の)“あのころ”すごい楽しかったの越えれない。だからこそそれを追い求めて、やめられないんですよ音楽って。(ブルーベルもそういう思いするだろうから)かわいそうに(笑)
“今日の楽しさ”を越えられるように、全力でそれを追い掛けて頑張って欲しいですね。
眞鍋:赤松さんにええこと全部言われてもうたね。「楽しい!」「もっとやりたい」っていう気持ちさえ持っておけば大丈夫。満足しちゃったらそこで(成長は)終わりだから。
赤松:もっとキモチええことあるから(笑)。それを探して頑張ってください。