<いだてん>中村勘九郎、“山の神”の言葉に刺激を受ける「『こんちくしょー』という気持ちも大切」
恐縮しながら登場した“山の神”
柏原は、「箱根駅伝」で最優秀選手に贈られる“金栗四三杯”を3回受賞、「山の神」と呼ばれた人物。「こんなに大人数を前に話すことはほとんどないので…」と緊張気味な様子で登場したが、初対面の勘九郎とは大学が一緒など共通点も多く、意気投合したようで和気あいあいと話していた。
さらにこの日には、柏原が“金栗四三杯”を唯一逃した年に受賞した村澤明伸から、サプライズの手紙が紹介された。
柏原は、「この1回を逃した年は、走ることができないくらい精神的にも辛かったんですが、逆にそのことで出身の福島の恩師や仲間などたくさんの人に支えられていることに気づくことができました。それまでは自分のためだけに走ってきたが、この時に、誰かのために走ることにも意味があることを知りました」と話す。
その話を受け、歌舞伎の道を極めていくための原動力を聞かれた勘九郎は、「やはり好きという気持ちが一番ですが、柏原さんの話を聞いて『こんちくしょー』という気持ちも大切だと思いました」と語った。
そして、最後のフォトセッションコーナーでは、柏原が勘九郎にタスキをつなぐポーズを取り、観客を大いに沸かせた。