閉じる

細川茂樹が語る! 4K時代のテレビ&コンテンツとは!?

2019/06/04 07:00

テレビ・家電は一体になってほしい


――ちなみに細川さんご自身は、テレビを買うときにどういう点を見ますか?

映像画面の好み以外に、リモコンの使いやすさも大事ですが、消費電力を最も気にします。テレビのコストパフォーマンスは、買うときの価格だけじゃなく、購入した後、実際に使っていくと、より感じるものだと思います。例えば、画面の大きさが同じでも、少し前のテレビと今の消費電力の低いテレビとを比べると、かなりの差があります。ブルーレイレコーダーなど周辺機器も含めて、トータル的に消費電力は考える必要があるなと思っています。

――テレビに対してのこだわりを教えてください。

これはテレビも含め、家電全般に言えることですが、僕の中では“家電”という存在を部屋から消して、できるだけ部屋と“一体”となってほしいと考えます。これが最も追求したいことです。「ここにテレビがある、ここに冷蔵庫がある…」と、主張してほしくない。なぜなら家電は元々生活のサポーターでしょ? だから大人になると、存在感のある「大画面テレビを持っている」といったことがステータスの1つになるのかもしれませんが、僕はそういう“主張”は家電には求めていません。

撮影=小川伸晃


家電好きなのに突拍子もないことを言っているように思われるかもしれませんが、昔のテレビは“家具”のひとつのようでした。木枠で足がついて、テレビ台の上にお花を飾ったりする。ある意味、電話台の役割もあったかもしれません。茶の間の中に溶け込み、馴染むような温かみがあったというか。だからテレビもそうですし、昔のエアコンは木造住宅に馴染むように、木目調だったりします。その意味では昔の方が「馴染むデザイン」が考えられていますよね。湯沸しポットも花柄が付いて、花瓶みたいなイメージだったんでしょうか。だから今みたいにメタリックだったり、スタイリッシュだったりといった感じだと、逆に部屋に馴染まずほとんどが浮足立ってしまうというのが、個人的に「参ったな」というところです。

――確かに昔のテレビは大きくて家具のようでした!

昭和30年代、40年代くらいの話かもしれませんが、僕が生まれて物心ついたときには、まだそういったテレビがありました。リモコン付きのテレビというのが、とても珍しい時代でしたから。当時「自分のテレビが欲しい」と、夢みたいなことを言っていたんですけど、5、6歳のときに、初めて親が自分のベッドの横にテレビを置いてくれました。モノクロの14型テレビでした。もちろんテレビが見られるということもうれしかったんですが、テレビの電源を切ると、ブラウン管の中の画面がヒューンと中心に向かって吸い込まれ消えていって、最後に小さく灯りが残る。余韻がある画面を見るのが大好きでした。今は電源はパッとついてパッと消える。便利ではありますが、昔のテレビに対していい思い出がありますし、テレビの進化を一緒に歩んできたという感慨深いものがあります。

――テレビの進化もモノクロから今は4Kですからね。

そうですね。地デジからハイビジョン、3D、4K、8K、そして8KVRまでありますが、これからの“映像”とどう付き合っていくか楽しみです。それというのも、やはり“映像”が好きだからでしょうね。だから「こうしたら楽しめる」「ああしたらもっと面白い」って、映像との付き合い方を、あれこれ考えるんですよね。

4Kは「アート」そのもの


――4Kの良さは、どのようなところだとお考えですか?

画面が高精細できれいというのはもちろんですが、一番感動したのは、画家が油絵を描いている様子を4Kで見たときです。それまでは筆で油絵を書いていている映像を見ても、色と筆の“線”程度しか伝わらなかったのですが、4Kだと絵の具の厚みまでハッキリと表現してくれて細部まで伝わります。まるで目の前で描いている様でした。絵の勉強をされる方は「こういうタッチにすると、色彩はこう表現できる」といったことも、充分勉強できるなと思って、4K映像に感動しました。そして音質も全く違います。

撮影=小川伸晃


また、夕焼けや夜景がきれいで、はっきり美しく見えるとか、スポーツを見ても臨場感が違いますね。4Kや8Kの映像が高精細だというのは、ある意味その映像自体が既に「アート」だと思うんですよ。だから「アート」をより本物の「アート」のまま届けることができる。それが4Kテレビの映像で表現できるし、4Kカメラはそれをしっかりと捉える。その技術の進化を見て、ワクワクさせられます。

――4Kで「アート」を感じるには、どういった番組を見るのがおすすめですか。

4Kの高精細な映像だと、景色だったり、暗くてもはっきり映る夜景だったり…あとは大自然を映す番組がとても合いますよね。4Kで見る絶景は、目を疑うほどきれいに見えました。

また、外国の駅にピアノが置いてあり、通りすがりの方が自由に弾くという番組を見ましたが、4K映像で映し出された古いピアノが味わい深く、とてもリアルでした。奏でる音は全く問題ないのですが、古いので当然傷もあり、塗装が剥げた部分もあり、鍵盤もすり減っていて、それがそのままリアルに映し出されていました。そのピアノが歩んだ歴史を感じさせる映像でした。そういう表現が高精細映像は得意なんだと、改めて発見させられた気がしました。

下に続きます
細川茂樹プロフィール
主演を務めた「仮面ライダー響鬼」Blu-rayBOX1〜3が2019年1月9日より発売中。Instagramでは写真と共に短歌を披露している。
【公式ブログ】http://ameblo.jp/hosokawashigeki-official/

↓↓三菱録画テレビ「REAL」シリーズや4Kコンテンツの魅力に迫る特設サイト↓↓

画像一覧
7

  • 細川茂樹
  • 細川茂樹が語る! 4K時代のテレビ&コンテンツとは!?
  • 細川茂樹が語る! 4K時代のテレビ&コンテンツとは!?
  • 細川茂樹が語る! 4K時代のテレビ&コンテンツとは!?
  • 細川茂樹が語る! 4K時代のテレビ&コンテンツとは!?
  • 細川茂樹が語る! 4K時代のテレビ&コンテンツとは!?
  • 細川茂樹が語る! 4K時代のテレビ&コンテンツとは!?

関連人物

  • No Image

    細川茂樹

  • 【春アニメまとめ】2024年4月期の新アニメ一覧

    随時更新中!【春アニメまとめ】2024年4月期の新アニメ一覧

  • コミック試し読みまとめ

    話題の作品がいっぱい!コミック試し読みまとめ

  • 第119回ザテレビジョンドラマアカデミー賞

    投票〆切は4/5!第119回ザテレビジョンドラマアカデミー賞

  • 「ザテレビジョン」からのプレゼント!

    「ザテレビジョン」からのプレゼント!

  • ザテレビジョン マンガ部まとめ

    SNSでバズった話題のマンガが読み放題!ザテレビジョン マンガ部まとめ

  • 推したい!フレッシュFACE

    推したい!フレッシュFACE

もっと見る