八嶋智人と牧瀬里穂が全国の歴史的な建物を巡る「百年名家」が放送200回
八嶋智人(2011年4月の初回からナビゲーターを担当)
最初は古い家を訪ねるなんて「残っていて良かったですね」以外に感想は出てこないと思っていたんですけど、第1回からやってきて、「家は造った人の哲学が具現化したもの、その中に入り込んで何かを感じることができるっていうのは、人生勉強ができることなんだなあ」という実感が回数を重ねるごとに増していきました。
200回続けてきたことで、なかなか入ることができなかった建物にも伺う事ができ、さらにいろんな知識を学ぶことができました。これからも皆さんにその学んだ知識と経験をどんどんお伝えできれば良いなと思っています。
番組開始の2011年春は、とても大きな出来事(東日本大震災)がありました。そこから皆さんの人生の価値観みたいなものが見直されるようになったと思うんです。そういう意味で、ちゃんとずっと残っているものに対する特別な意識や敬意みたいなものが、強まっているような気がしています。
どんなことでも始まりは新しい。それを大切に守って、いつしか伝統になってゆく。つまり残っている意味があると思うのです。その神髄みたいなものをこれからも勉強して、皆さまにお届けできたら良いなと。
それからせっかく200回も続けてきたので、過去に取材に行った所へも改めて行きたいです。実は千葉の佐原は、震災前にロケをしていて、番組の初回になる予定でした。残念ながら震災に見舞われ、放送が遅れました。今はきれいな町に戻っています。そういう場所にも改めて伺ってみたい。
それに他のロケ先でも、修繕する前に見せていただいた建物もあるので、修繕後も取材したい。重要文化財になるかならないかの微妙なタイミングで伺ったところなどは、今どうなっているか気になります。復元の方法もいろいろあるので、何がその建物に合うやり方なのかを紹介できるくらいの番組作りができていければいいなと生意気にも思ったりしています。
皆さまのご支持があってこそ番組は続きます！ これからもよろしくお願いいたします。
牧瀬里穂(2012年12月からナビゲーターを担当)
こんなに長く続いている番組に参加できていることをうれしく思います。毎回、初回のように緊張しているんですけど、建物から元気をいただいて、帰りには元気になっています。
これまでに、姫路城から江戸時代の農家まで、訪れた建物のジャンルの幅が広いんですが、個人的には洋館が好きなんです。洋風を取り入れつつ和風も残したり、それがアンバランスだったり…。「うまくミックスしてるな」って、いつも拝見しています。
お茶を習っているので、お茶室を紹介する時は、「これはあの写しですね」とかお伝えしたいんですけど、いつも「うわ〜茶室だ〜」というテンションで舞い上がってしまうので、これからはもう少し落ち着いて、お茶室をご紹介できるように頑張ります。
今後も、「これ番組初ですよ！」というお家をぜひ見たいですね。初めて見せてくださるということはとてもありがたいことですので、番組としても増やしていければいいなと思っています。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
毎週日曜昼0:00-0:55
BS朝日で放送
ナビゲーター＝八嶋智人、牧瀬里穂
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