山内「いろいろな人に支えてもらって、感謝の15周年」
――コラボした三原さんは、フジファブリックのファンを公言されていらっしゃいますね。
山内:フレデリックは人気のバンドだし、やっぱりパワーあるなと思いました。バンド名に両方とも“リック”が付いてるのもありますが、「独特なバンドだ」って言われてきた2バンドだと思うので、若いパワーと音楽に対する楽しみ方を共有できたと思います。
金澤:自分たちのことを好きでいてくれた後輩の方とだったのでやりやすくて、僕らも三原くんも同じような何かを持っているのかなっていう気がしました。
加藤:先輩とコラボする機会は結構あるんですが、後輩とやることは少ないですし、まず「好き」って言ってやってくれることがうれしいです。
――デビューしてから15年間を振り返っていかがですか?
山内:フジファブリックというバンドは2004年にデビューして、アルバムを4枚出したときにボーカルの志村くんが亡くなってしまい。そこから今のメンバーで、10年近く活動してきて15周年を迎えられるということは、周りのスタッフの方やお客さん、リスナー、いろいろな人に支えてもらって、感謝の15周年だなと思います。
金澤:15年、長いようで短いようで長いような気がします。それぞれの1年1年が濃密で、それを15年過ごしてきたような気がしますね。
加藤:それぞれの1年や節目でもいろいろな出来事や思い出があった15年です。
――志村さんが亡くなって10年はいかがでしたか?
山内:前の見えなくなるような壁もありましたが、それを破るのか、どかすのか、登るのか、何らかの方法でクリアしなければならなかったんです。10年を一言で表現するのは難しいですが、その都度のメンバーで力を合わせてやってこられましたし、そうするしかなかったのかもしれません。
志村くんの思いも含めて、メンバーと共にバンドを守って進めてこられたのは奇跡的だと思います。