高嶋政伸、“純度100%”の悪役に「まさに無秩序状態」<TWO WEEKS>
高嶋政伸コメント
――ここまで柴崎を演じてきて感じたことは何ですか?
柴崎は優しさも情もない、純度100%の悪い奴。とにかくそのワルを最後まで演じきることが大命題でした。絶対的に優位な立場からジワジワと逆転されていく中で、これまでマシーンのようだった柴崎に焦りが出てきます。そういった人間の弱さを表現することに、すごくやりがいがありました。
――黒木瞳さん演じる黒幕・早穂子からビンタを食らうなど、結託する2人が衝突するシーンも印象的でした。
黒木さんとはまさに演技のぶつかり合いといいますか、本気のビンタがガツンときたので「ぶつけられた」といいますか…(笑)。おかげでこちらのリアクションも引き立ちますし、そういったテンションで芝居をされる方ということに非常に感銘を受けました。ワル同士の衝突も始まって、無秩序状態になるのが面白いですよね。
――終盤にかけて柴崎自身もアクティブになっていきます。
まるで「はじめてのおつかい」みたいな感じで、外に出てワクワクしましたね(笑)。ワルって詐欺師型と泥棒型に分かれると思うんですが、本来、柴崎は誰かを動かして悪いことをする詐欺師型。
でも、最終的には、焦りによって自分が「動かなきゃいけない」と泥棒型になっていきます。そういった柴崎の中で何かが崩れていっているところが台本で丁寧に描かれているので、演じるのが面白かったです。
――ドラマは最終盤に突入しました。視聴者にメッセージをお願いします。
第9話と最終話は、まさに無秩序状態! 柴崎の持つ悪さや凶暴さが全面に出てきます。暴走する柴崎をぜひご覧いただきたいなと思いますね。