木本武宏「ふと、『戸田恵梨香だよな』と我に返りました(笑)」
――ご自身の役柄についての印象や、役のここに注目してほしいという点はありますか?
田中雄太郎は、公務員を辞めて映画俳優の夢を追いかける男です。実際の自分にも重なる部分があります。ぼくは弁護士を目指して猛勉強していた時期があるんですが、法学部不合格で挫折しました。でもそのおかげで、もうひとつの夢だったお笑いの道に進む覚悟ができました。
現場ではやりすぎに注意しています。ふだんはコントをしているので、カツラをかぶるとついコントをしてしまいそうになるんですが、雄太郎は独自の路線で生きている変った人という設定で、コントとは違う。そこがお芝居の難しさで勉強になります。
――収録に参加されてみて、現場の印象はいかがでしょうか?
よく月並みに「現場が楽しいです」と言いますが、本当に楽しいんです。チームワークがすごく良く、戸田さんも自然体でいるのですぐ仲良くなれたのですが、その時ふと、「戸田恵梨香だよな」と我に返りました(笑)。
現場でも、喜美ちゃんをはじめ全員がずっと笑っていたり、笑いをとりにいこうと、おいしいとこの取り合いのようになって、まるで芸人の楽屋のような雰囲気でしたね(笑)。