吉川友が主演を務める映画「白と黒の同窓会」が、東京・下北沢トリウッドで公開中。中学時代はいじられキャラ、高校時代は人気者だったというヒロイン・エリナを演じている。
そんな二つのクラスの同窓会が同じ日時の同じ店でダブルブッキングしてしまい、それぞれには内緒で両フロアを行き来するヒロインや、そこに集まった同級生たちの人間模様が繰り広げられる物語。
アイドルや元アイドルがずらりとそろったこの作品について、吉川に話を聞いた。
同世代がそろった現場は「久々に学生気分に戻れた」
――簡単なあらすじを読んだ段階ではコメディーなのかなと思いましたが、シリアスな要素もある作品でしたね。
私も初めはもっとドタバタなのかなって思いましたけど、コメディーな要素もありつつ、シリアスなところもありつつ、不思議な感じもありつつ…な映画でした。
――エリナほどではないにしても、違うグループにいる時の違う自分を知られたくないという気持ちは、誰しもありますよね。
ありますね。そういう意味では、見てくださる方が共感する部分はたくさんあると思います。
――そんな二つのキャラをどんなふうに演じ分けましたか?
演じ分けに関しては、それほど気にしてはいなかったです。中学の同窓会の方のシーンはちょっとうつむき加減でしゃべったりはしていましたけど。高校の方は等身大でやらせていただきました。
――どちらのグループの女の子たちも強烈な個性のキャラの集まりでした。
いろんなタイプの濃いキャラ、クラスに必ず一人はいるキャラがそろっていましたね。キャピキャピしている子だったり、おとなしい子だったり。女子グループあるある、です。脚本上のキャラも、素の彼女たちもそうでした。
みんな楽しそうにやっていましたよ。私は普段はソロで活動しているので、新鮮で楽しかったし、久々に学生気分にも戻れました。男性は皆さん、あの場には入りたくないって思うかも知れないですけど(笑)。
――吉川さん自身は学生時代はどんなタイプでしたか?
自分をさらけ出せるグループと、ちょっと緊張するグループと、どちらともうまく付き合っていくタイプではありました。苦手なグループだから付き合わないということはなかったですね。
グループを仕切るタイプではなくて、仕切ってる子の横にいるみたいな。目立ちたくはないけど、隠れてはいないっていうくらいの感じでした。