京佳の怖い役は「ハマっていた」
――中学グループを仕切っている役の京佳さんも、高校グループを仕切っている役の長澤茉里奈さんも印象的でした。
京佳は夢アド(夢みるアドレセンス)のころにアイドル現場で会って知っていましたけど、あの怖い役はハマっていましたね。…って言ったら失礼ですけど(笑)、サバサバしているところが合ってるなと思いました。
まりちゅう(長澤)は、この映画の後に舞台でも共演しましたけど、本当にいとおしい子なんですよ。役柄的にもみんなのことを思っているけど、気が強いところもあって「あぁ、いるなぁ。こういう子」っていう感じでした。
――藤江れいなさんが謎めいたキャラを演じていましたね。詳しくは言えませんが、何を言っても誰からも反応されないという役どころで。
不思議なファンタジーの部分を任された役でしたね。何を言われても全く反応しないっていうのは難しかったですよ。あんな近い距離で話されたら、つい反応しちゃいそうになりますから。そういうお芝居は初めての経験でした。
――他に面白いなと思ったキャラはいますか?
中学の方のシーンのまなみん(新藤まなみ)と(飯野)雅ちゃんのキャバクラとガールズバーの女の子の言い合いは面白かったです。どっちか私が演じてみたいと思ったくらい(笑)。
――役柄をシャッフルして演じても面白そうですね。
そうそう。同窓会の会場になった店のバイトリーダーを演じた玉川来夢ちゃんは、この作品の舞台版で、私が演じたエリナ役をやっていたんですよ。「エリナってどんな役?」って聞いてみたかったですけど、結局聞かなかったです。
――そんな女の子たちがたくさん集まった現場の雰囲気はどうでしたか?
アドリブはほとんどなかったし、NGもそんなに出ることはなかったですね。本読みの段階では漢字が読めない子がいたりしましたけど(笑)。
同じ店の1階が高校、2階が中学の同窓会の現場で、片方の撮影をしている時はもう片方が待機場所だったんですよ。撮影していない方は静かにしてないといけなくて、物音も立てられないのは大変でした。待機時間にもっといろいろお話したかったなって思いましたけど。