“歌って踊る”山崎賢人「福田監督にはいつも新しい世界に導いてもらっている」
笑いを生むために試されている
山崎が演じている宏嵩は、以前演じた斉木楠雄のように“笑わない”、表情の少ないクールなキャラクター。
「どうやら宏嵩はゲームのやり過ぎで表情筋が固まってしまった設定のようです。と、若月(佑美)さんが言っていて(笑)。それを聞いて、宏嵩の無表情にはしっかりバックボーンがあるんだと納得しました」
そんな役を福田監督の現場で貫くにも苦労があったという。
「福田組は平和で楽しい現場でしたが、独特の緊張感があるんですよね。笑いを生むために試されている感が常にあるというか。だから、福田組に入ると訳が分からなくなります。そして、共演者の(高畑)充希ちゃんも、ムロ(ツヨシ)さんも、(佐藤)二朗さんもメチャメチャ面白くてキツかったんですけど、特に賀来(賢人)君は僕をずっと笑わせようとしていましたから。しかも、(同僚役で)共演シーンが多いので仕掛けてくる量が多くて…。基本的に、賀来君は距離が近過ぎるんですよ(笑)。オフィスのシーンで隣にいて、真正面を向いている僕の視界には入ってないのですが、その状態で大声を出したり、急に優しい口調で話し掛けてきたり。見えないからこそ想像が膨らんで、本当にキツかったです」
やまざき・けんと=1994年9月7日生まれ、東京都出身。映画「キングダム」(2019年)など主演作多数。4月17日(金)公開の映画「劇場」のほか、Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」(2020年配信)も控えている
映画「ヲタクに恋は難しい」
公開中
脚本・監督:福田雄一
原作:「ヲタクに恋は難しい」著者ふじた(一迅社)
(C)ふじた/一迅社 (C)2020映画「ヲタクに恋は難しい」製作委員会