日本の技術で“絶対に消えない聖火”が実現! 聖火ランナー・吉田沙保里「走ることが楽しみになってきました」
池上彰&佐野伶莉アナが見どころを語る!
――本日の収録を振り返って、感想をお聞かせください。
池上:(視聴者の皆さんには)1964年の東京オリンピックで何が変わったかが、分かっていただけると思います。昔から、日本人はモラルがあるとか、ゴミをちゃんと片付けるかとか思われていますが、違うんですよね。
東京オリンピックをきっかけに、全てが変わったんです。そういう意味では、今回のオリンピックをきっかけに「ああ、日本がこんなに良くなった」なんて言われたいですね。
佐野アナ:今回、さまざまな場所に取材にいき、主に最新技術を見てきました。感じたのは「こんなに技術って進歩しているんだ」ということと、かつての東京を知り「オリンピックを機にこんなに変わるんだ」という驚きを感じました。
――池上さんにとっては2度目の東京オリンピックです。前回は、貧しかった国が、東京オリンピックで技術を生かして国自体が変わりましたが、今回も技術を通して国が変わっていくと思われますか?
池上:そうですね。今回は技術に焦点を当てましたが、それはハードの面ですね。技術だけではないソフトの面で、先進国らしいおもてなしができるか、競技運営ができるかが問われていくと思います。
貧しかった国がオリンピックを通じて発展するには、東京がそうでしたし、ソウルオリンピック、北京オリンピックもそう。対して、ロンドンオリンピックでは「さすが先進国のイギリスならでは」という部分があったんで。ですので、東京オリンピックでも「先進国・日本ならでは」というものを見せたいですよね。
ロンドンでは、非常に荒れ果てていたごみ処理場みたいな所を、緑豊かな公園に変えたんですよね。環境に配慮した見事な対応を、私たちに見せてくれたんですよね。
今、気候変動、温暖化が問題になっていますが、東京でも競技場で冷たい空気を噴き出したり、暑い夏だからこその対応を見せようとしていますよね。そういう部分も世界の人に知ってほしいですよね。
――ゲリラ豪雨のことも番組で取り上げていましたが、天候が世界中でおかしくなっています。そういう意味では、日本だけが利益を得るのではなく、世界のためになることも大事ということでしょうか?
池上:そうなりますね。放送では言いませんでしたが、今(気象予報の)アプリを開発しているんですよ。競技者だけでなく、参加者が「あっ、雨がくるな」とか分かるようになれば、随分と違うと思います。
佐野アナ:競技を見にいって、それを使える日が来るんですね。
池上:間違いなく来ます。東京の辺りだけですが。
――オリンピックでは競技に目がいきがちですが、この番組によって「こんなに技術が発展しているんだ」と分かると、また東京オリンピックの見方が変わってきますよね。
池上:そうですよね。100m走もかつては手動のストップウォッチで計測していましたが、日本のセイコーが自動計測機を開発した。そういう意味では、「さすが日本、すごいな」というものが出てくると思いますね。
――新型コロナが話題になっていますが、東京オリンピックに影響が出ると思いますか?
池上:今、中国では死者数よりも、感染者数が増えています。つまり、これまで感染者数が把握できていなかったので、致死率はどんどん下がっていきます。一般の風邪並みに下がるという専門家の見方もあります。コロナウイルスによる風邪は毎年、流行ってはいます。
新型については、まだ適切な治療法がなく、未知で不安になっていますが、いずれコロナウイルスを恐れることはなくなると思います。ウイルスは湿気や暑さに弱いので、これからジメジメしてくると活動は弱くなってくる。ということで、個人的には楽観しています。
――佐野アナはどうですか?
佐野アナ:池上さんとMCとして番組でご一緒するのは2回目です。講演会では以前に、ご一緒させていただきました。
池上:どんどん成長していますね。
佐野アナ:池上さんに引っ張っていただき、楽しく収録できました。
――静岡のアナウンサーが全国ネットにでることは、静岡県の視聴者にとってもうれしいことかと。
池上:そうですね。これ、全国ネットですから。
佐野アナ:いや~、なかなかないですからね~。
池上:「池上彰の発掘!静岡のチカラ」という特別番組を静岡ローカルでやってきましたけど、まさに静岡朝日テレビの力を全国に見せないといけませんからね(笑)。
2月23日(日)昼1:55-3:20
テレビ朝日系にて放送